私が薬膳を始めようと思ったわけ②

この記事をシェア!

中医薬膳師めざして勉強中のKYOです。二十四節気では、霜降になりました。

霜降が終わると、いよいよ立冬。気分はまだまだ秋だけど…!

KYO
ちなみに私はひとつ、年をとりました。
もう誕生日が全然うれしくない年齢です笑

根本から体調を治したくて

自分のことを書いてみた前回の投稿。
病院でのホルモン剤治療をやめ「そうだ、鍼と漢方治療を受けよう!」と思い立ったところまででした。

私が薬膳を始めようと思ったわけ①
薬膳を勉強しようと思ったきっかけを、リアルに書いてみました。

なぜ突然、鍼と漢方なのか?

それには職場に復帰後、料理冊子の担当になったことがあります。
冊子に載せる文章を書くために、食や健康に関する本や雑誌をよく読んでいたんですね。
当時、マクロビや自然食などが流行中。東洋医学に関する記事もよく特集されていました。

悪いところをバシッと狙い撃ちで治す西洋医学に対して、
ゆっくりと体調そのものを改善していく東洋医学。

「不調の元から治したい」と考えていた私にとって、
東洋医学の考えはまさに「これだ〜!」とドンズバ。

特に女性の疾患に漢方はよく効く、と書いてあることが多くて
「私の無月経もこれで治るかも」と思うようになったのです。

学生時代はアジアが大好きでバックパッカーをしていたことも
アジアつながりで東洋医学に興味を持ったことに関係していると思います。

↑リアルな昔の写真。約20年前のカンボジア・プノンペンにて。
まだ道路が舗装されてなくて、土埃が舞い上がっていました。
(いつかはインドへ薬膳の勉強をしに行きたい…)

漢方病院と鍼治療をスタート

さて、漢方です。
漢方治療は保険がきかない場合もありますが、
幸い保険診療の病院を見つけることができました。

初めての診療では、舌を見せたり、お腹を触られたり。
当時は中医学の知識は全くありませんでしたので、うろ覚えですが
はっきりした病名ではなく「血虚と気虚」と言われ、漢方を処方されました。

そして、鍼。
会社の近くの女性鍼灸師のところで初めて鍼灸を受けたところ
「毎日パソコンを夜遅くまで使ってる?目も肩もだいぶ疲れてますよ。
目と肝臓はつながってるんです。それに肝臓の不調は婦人科系に影響しますよ」。

そう言われて頭の中は「???」だらけ。

中医学を全く知らない人間にとって
「目と肝臓、婦人科系がつながっている」なんて
はっきり言って「なんじゃそりゃ」です。

でもその話を聞いて「怪しい」と思うのではなく
私は「あ、そうだったんだ!」とすっきり腑に落ちたのでした。

そんなわけで、漢方と鍼で少しずつ治療していくことになったのです。

まさかの2人目が…!


しばらく漢方と鍼に通っているうちに、ポツポツと生理が復活。
2〜3年経つと、周期もかなり順調になってきました。

でもある時、また生理がストップ。順調だったのにおかしい?と思っていると

まさかまさかの、妊娠でした。

本当にびっくりしました。
一時期は生理がなかったのに。生理が戻って、ちゃんと妊娠できるとは!

「東洋医学って、すごーー!!」

やっててよかった公文式ならぬ、やっててよかった東洋医学。

鍼と漢方で体調を治して、妊娠できたこと。
私の中で、東洋医学への信頼がゆるぎないものになった出来事でした。

主人と子どものアトピー

二人目が生まれてからはすっかり体調もよくなった私でしたが
別の問題がありました。主人と娘のアトピーです。

主人は子どもの頃からアトピーで、大人になってからひどくなっていました。
娘は1歳ぐらいから、アトピーの症状が出始めました。
主人と娘はアトピーの症状がそっくりで、かゆくなる場所までまったく一緒。

二人のアトピーがひどい時は
「私の作る食事がダメなのかな」と悩んで
家の中の調味料をすべて、自然食品に買い替えたりもしました。

結局は、食事で改善というよりも
その時行なっていた漢方治療の効果で改善することができました。

薬膳をするには至らなかったけれど、この時に
「毎日の食べるもので家族の元気を支えてあげられたら」
という思いが強くなった気がします。

薬膳の先生との出会い


長々と話を続けて来ましたが、
具体的に薬膳と出会うことになったのはやっとここからです。

2人目を出産後、私は広告制作会社を退職しました。
フリーのコピーライターとして独立したのです。
そして縁あって、料理冊子のお仕事を引き続き担当することになりました。

毎月1度発行する無料の料理冊子。
この中にちょうど、薬膳料理研究家のレシピを紹介するページがありました。

薬膳を知らない人間にとって、
薬膳は「
なんとなくマニアック」というイメージではないでしょうか?
何せ「薬」とついている。明らかに、おいしくなさそうです。

でも薬膳研究家の先生の作るお料理は、
ものすごくカンタン、しかもおいしい&ヘルシー。
そこに薬膳や養生の知恵を少し盛り込んでいて、それが魅力でした。

「気のめぐり」などの理論になるととたんに「???」でしたが。笑

「薬膳ってこれでいいんだ!」
想像していた薬膳とはだいぶ違っていたのが驚きでした。

先生から聞く話も、また驚きと発見の連続。

「牛肉は血を作るから食べた方がいい」
ずっと健康のために豚や鶏ばかり食べていた私にとっては、目からウロコ。
今でこそ「肉食女子」なんて普通ですが、
食べていいんだ!とびっくりしたのを覚えています。

蒸し暑い梅雨の時期にはさっぱり冷たい麺が食べたくなるけれど
「胃が悪くなる時期だから、ご飯をしっかり噛んで食べる方がいい」。
ご飯のパワーのすごさを教わりました。

デザイナーの不摂生女子・Mちゃんには
「Mちゃんは、キンキンに冷えた缶ビールと一緒。
冷蔵庫から出したら、表面に水滴がどんどん出てくるでしょ?
あれと一緒で、体が冷えてるのに汗をすごくかく」
なるほど〜。

「子どもがスパイスや香味野菜が苦手なのは
体の中が十分めぐっているから。
めぐりが悪くなった大人にだけ、スパイスが必要」

こんな話を聞くうちに、薬膳って面白いなあ、
いつか勉強したいなあと思うようになったのです。

薬膳のきっかけ まとめ

漢方と鍼の治療を通して、東洋医学のすごさを体感したこと。
主人と子どものアトピーを治すために「食べる体調ケア」をしたいと思ったこと。
そして「薬膳は難しくない、家でも簡単にできる」と教えてくれた先生との出会い。

振り返れば、こんなにたくさんの出来事が
薬膳を始めるきっかけになっていました。
逆にこれだけ理由があって、
なんでもっと早く勉強しようと思わなかったんだろう(笑)。

薬膳は、そう簡単にできるものじゃないと思っていたんですよね。実際その通り。
まだまだ道のりは長いですが、スタートを切ったからには、頑張らなければ!

そしていろいろと身につけた知識や経験をもとに
薬膳や養生について書けるライターが目標。
「食べることで元気に、きれいになる」を伝えていければと思います。

KYO
薬膳勉強中のみなさん、
お互い頑張りましょう!

人気ブログランキングへ

(Visited 1,033 times, 1 visits today)

コメント

  1. かとりーぬ より:

    私も先月から勉強始めました。仲間がいて、嬉しいです。頑張りましょう^ ^

    • KYO より:

      かとりーぬさん
      コメントありがとうございます♪仲間がいると心強いですよね!こちらこそ、よろしくお願いいたします!

  2. makige より:

    はじめまして、私も体調を崩したきっかけから鍼灸に通って東洋医学に興味を持ったものです。

    私も、最近薬膳を学びたいと思い
    色々調べていた結果kyoさんのブログにたどりつきました。

    kyoさんは、今どんな資格を勉強中ですか??はたまた、薬膳資格は他にお持ちでしたか?

    私は飲食店をやっているので
    お客様の体にあった料理や家族に対しても食養生できる方向を促せるような勉強ができたらいいとおもってました。

    なにから、本当勉強したらいいかわからなくおススメの講座などありましたら教えていただけると幸いです。

    あと、ブログを読んでワクワクしました(^^)
    早く私も勉強したいです(^^)

    • KYO より:

      makigeさん
      コメントありがとうございます♪私は中医薬膳師(本草薬膳学院)の資格を取るために、通信講座で学んでいるところです。他にはまったく、薬膳の資格がありません!まっさらです!笑 makigeさんは飲食店をされているということですので、Any協会だと、調理方面からの勉強ができるようですよ!私も全くの初心者で、調べながら手探りでやっている感じなのであまりちゃんとアドバイスできず、すみません…^^; ぜひ一緒に頑張りましょー!

  3. 佐藤節子 より:

    こんにちわ。はじめまして。
    私もずーっと薬膳に興味ありながら一歩踏み出せずにいます。
    私がアトピーもちでもあり食にはかなりのこだわりもあるのですが。最近漢方処方していただきますます薬膳への興味が湧いてきています。
    実はわたし栄養学を大学で学んでいたんですが。もっと突き詰めたくて😊
    ブログ楽しみにしています。

    • KYO より:

      こんにちは!コメントありがとうございます♪
      漢方処方をすると、東洋医学への興味が湧いてきますよね♪
      栄養学を学んでいらっしゃったとのこと、
      薬膳との掛け合わせでいい相乗効果を産みそうですね!
      羨ましいです〜〜♪

  4. 小川妙子 より:

    こんばんは^ ^
    初めまして。
    私も体調を崩してから漢方に出会い健康になりました^ ^
    漢方は私にとってはなくてはならない物になり、深く勉強がしたいと思うようになりました。
    kyoさんのブログに出会い楽しみが増えました^ ^
    私も勉強して行きたいと思います^ ^
    いつか人のお役に立てれるぐらいに成長したいと思います^ ^

    • KYO より:

      小川さん
      お返事が遅くなってしまいすみません(^^;;
      薬膳の勉強を始めたものの、中医学と漢方も関係しているので深い勉強が必要なんだな…と感じているところです。
      いつか人のお役に立てる…素晴らしいですね♪お互い頑張りましょうね♪