見てはいけない!?びっくり&すごすぎる漢方薬

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最近、また生薬(漢方薬)の勉強をし直しているKYOです。

ん?薬膳の勉強をするのに、漢方薬を勉強するの?」と思われるかもしれませんね。中医学において薬膳と生薬は兄弟のような関係。本来の薬膳は生薬を使った膳のことですし、食べ物を薬として使うことも多々あります。また、本格的な薬膳献立を組み立てる時、方剤(漢方薬)の処方が薬膳にも応用できるんですよ。

とうわけでしっかり生薬の勉強もするのですが、改めて教科書を見直してみると、訳のわからない薬がいっぱいあるんですよね。今日はあえて、びっくりな生薬をサラッとまとめてみたいと思います!(ゲテモノ系が苦手な方はご注意ください!)

生薬ってなんだか怪しいイメージ?

生薬ってよくわからないものがたくさんある…とは思っていたのですが、実際に教科書で調べてみると、あるわ、あるわ。笑

  • 蝉蛻 センゼイ…スジアカクマゼミの抜け殻
  • 蚌 ドブガイ…カラスガイ
  • 蚕沙 サンシャ…蚕の糞
  • 蟒蛇 ウワバミ…ニシキヘビ
  • 蛤蚧 ゴウカイ…オオヤモリ
  • 地龍 ジリュウ…ミミズ
  • 全蠍 ゼンカツ…サソリ
  • 白僵蚕 ビャクキョウサン…硬くなった蚕
  • 冬虫夏草 トウチュウカソウ…キノコの一種

うっ…。これはまさしく昔ながらの漢方のイメージ…。古〜い漢方薬局のショーケースの中をのぞいているような気分がしませんか。笑

どれも見た目がアレですが、冬虫夏草は見た目が特にすごいので、教科書には「気分が悪くなる人がいるから、すりつぶしてから加える」と書かれているぐらいです。(興味のある方はググってみてください)

他にも琥珀石膏海浮石(かるいし)黄土(かまどの土)といった「えっ?口に入れて大丈夫なの?」というものも生薬として使われ、「食べ物」という枠を軽〜く飛び超えてくるのが生薬の世界です。

蚕のフンのお茶

それにしても、蛇やヤモリは精力がつきそうなのでなんとなく分かるのですが、「蚕のフン」はなぜ食べようと思ったんでしょうか…と思ったら、ツイッターで「蚕のフンのお茶はおいしいですよね」と情報をいただきました。

フンのお茶がおいしい…???

調べてみると、蚕の他にも蝶などの草食系の虫のフンは、昔から中国〜東南アジア山岳民族の間ではお茶として多用されているようです。知らなかった…。販売もされていました。

でも確かに、蚕って桑の葉しか食べないんですよね。そもそも桑の葉も栄養が豊富で、生薬として利用されています。その蚕の葉だけをもぐもぐ食べて分解し、フンにしているのだから、体によいのかも…と思えてきました。笑

小学生の時に学校で蚕を育てていましたが、蚕のフンはイヤな匂いがしなかった覚えがあります。私、飲める気がしてきました。笑 機会があれば飲んでみようと思います!

蚕沙(サンシャ)の効能

関節痛や関節の麻痺、湿疹かゆみ、下痢などの症状に使われます。

びっくりすぎる中国の伝統料理

さらに情報をいただいたところによると、カメムシやアブ、ムカデ、ハンミョウ、みんなの嫌いなゴキブリ、ヒル、クモ、ナメクジ、人の髪の毛(黒焼き)なども生薬として使われていることが分かりました。

中でもびっくりしたのが「童便(男の子の尿)」という生薬。調べてみたところ、人尿や人糞は生薬としての歴史が古いようです。

10歳以下の男児が使われるという童便は、李氏朝鮮や日本の民間療法として滋養や解毒、打撲など、さまざまな症状に使われてきたのだとか。

さらにさらに、その童便を使った料理があるんです。大鍋で卵と童便を煮込んだ「童子蛋」は中国浙江省東陽市のれっきとした伝統料理。東陽市の無形文化財に登録され、ふつうに露店で販売されているそうです。(東陽市の小学校の男児トイレには、尿を集める入れ物が置いてあるんだとか!)

なぜ男子なの?なぜ卵なの?と疑問に思ってしまいますよね。そこは中医学の季節の養生と関係が。

冬(陰の季節)が終わり、春は陽の季節の始まりです。体の中も陽気を高めていくことが大切とされています。「童子蛋」はよく春に食べられるとのことで、おそらく、小さな子ども(陽の気を持つ)の男の子(陽の気を持つ)の尿で煮込んだ滋養のある卵を食べて、陽気を高める意味があると考えられます。

まとめると…
元気な男の子の、薬効のある尿で煮た、滋養たっぷりの卵を食べて、春からの体を元気に!

ということですね…。でも何も尿でしなくても…と思ってしまうのは私だけではないはず。

太古から支配者を魅了した不老不死の薬

さてもう一つ。人の胎盤「紫河車」をご紹介したいと思います。紫河車は知らなくても、プラセンタといえば女性のみなさんにはおなじみだと思います。

歴史的には秦の始皇帝が不老不死の薬として使ったとか、クレオパトラがアンチエイジング目的で使ったなどの逸話があり、古代から若返りの妙薬として使われてきたことがわかります。

実は私も、「胎盤を食べると産後の肥立ちによい」という噂を以前から知っていて、自分が子どもを産んだ時には「ぜひ食べてみたい!」と思っていました。でも、いざ出産直後の胎盤を少し見せてもらったら、とてもそんな気にはなれず…断念しました。笑 (『大きいわね〜!少し胎盤が古くなってるわ〜!』と言われ、匂いも気になったので…)

胎盤を生薬として使う場合には、感染症予防などの観点から様々な処理が必要だそうです。臓器ですからね。生のものを素人判断で食べるのはよくないとされているそうです。

でも何かすごい効き目がありそうな気がしてしまいますよね。

紫河車(シカシャ)の効能

老化によるめまい、耳鳴り、不妊、母乳分泌不足、咳、喘息などの症状に使われます。

生薬の世界は奥深い

今日はわざわざ「えっ」という生薬ばかりを集めてみました。なぜそれを食べてみようと思ったのか…最初に使った人は本当にすごいですね。その経験の積み上げがあってこそ今に伝わる生薬なわけで、古人の探究心に乾杯!です。生薬の世界は奥深いですね。

KYO
自分が使うなら、
できればおいしくて
見た目もいいものが希望です♪


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コメント

  1. ようこ より:

    こんにちは。ようこです。(某講座でご一緒でした)私も今勉強中ですが、なるほど!こういう見方があるんですね~。いろいろ難しくて今さらですがわからないことだらけで挫けてますが、ちょっと見方を変えるだけで面白くなりますね。気持ち、前向きになったかも。ありがとうございます😊

    • KYO より:

      ようこさん、こんにちは!メッセージありがとうございます♪いろいろ難しいですよね、中医学って…!ほんと挫けそうです🤣生薬でせめて楽しもうと頑張ってみました🤣またお話できたらいいですね♪