国際薬膳師の取得後どうする? 研究科に通学して感じたこと

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国際薬膳師」に興味を持っている人は多いと思いますが、資格を取った後にどんな活動をしていくか、イメージしていますか?今日はまさに私が体験している資格取得後の勉強をお伝えしたいと思います。

本草薬膳学院には基礎コースと研究科コースがある

本草薬膳学院といえば日本を代表する薬膳教育機関のひとつ。初心者が入学すると、まずは基礎コースからスタートします。ざっくりとした進路はこちら。

入学

コース名取得できる資格
基礎コース〈通学・通信・オンライン〉中医薬膳師


国際薬膳師〈任意受験〉

コース名取得できる資格
研究科コース〈通学・通信〉特になし


国際中医師〈任意受験〉

本草薬膳学院では、基礎コースを修了し認められれば、もれなく中医薬膳師資格が取得できます。この時点で学びを終える人もいますし、国際薬膳師を受験する、研究科に進むor進まないも、本当に人それぞれなのです。

ちなみに、国際薬膳師と国際中医師はまったく別の機関が認定する資格です。国際中医師に関しては、本草薬膳学院以外の機関で勉強しても取得することができます。国際中医師については別でまとめてみたいと思っています。

研究科は行く必要がある?

研究科に行く、行かないは完全にその人次第と書きましたが、研究科に進むのはどんな場合なのでしょうか?

基礎コースで学んだことをベースにし、さらに中医学を深く学ぶために用意されたコースが研究科です。より深い学びを求める人、薬膳の仕事に生かしたい人、講師になりたい人、専門性を高めたい人が多く受講します。

本草薬膳学院で国際中医師まで取得したタレントの麻木久仁子さんは、学院のインタビューで「国際薬膳師を取得した時に、まだまだ学びが足りないと思い、研究科を受けた」とおっしゃっていますが、私が研究科を選んだのも、まさにこの気持ちでした。
※麻木さんは医薬品登録販売資格も取得され、新たに薬膳講座を始められるそうです。すごい!

国際薬膳師を取得し「ある程度の知識はついたけど、もっと自信を持って人に伝えられるようになるために深い勉強がしたい」と研究科を受講することに決めました。今まで通信で勉強してきましたが、あえて通学を選んだのは、中医学のレベルが上がり難しくなること、そして先生から生きた中医学のお話を聞いてみたい…という思いがあったためです。

東京校の教室

ちなみに研究科は東京校・大阪校・福岡校の3校で開講されていて、大阪と福岡では研究科の一部である基礎・臨床研究科を受けることができます。その他にも研究科はいろいろあるのですが、それらは通信、または東京校にての学習となります。※2021年度より、オンラインで受講できるようになりました。

教科書は本草薬膳学院オリジナル

研究科の教科書は、一般には売られていない本草薬膳学院のオリジナル。学院長の辰巳洋先生が書かれた本です。

辰巳先生は中医師であり、医学博士でもあります。本草薬膳学院は薬膳のスペシャリストを養成する学校ですが、中医学の権威の教えのもとに成り立っているので、より「中医薬膳学」を極めることができるのです。他の講師陣も中国出身の中医師の方が多く、研究科に進むとその教えがより深く受けられるのが特徴です。

研究科の授業に初参加!

楽しみにしていた研究科の初授業の日。授業は大阪市内で行われるため、朝から電車に乗って出発!授業は少人数制で行われます。基礎コースも同じ場所で開催されているそうです。私は基礎コースは通信でしたので、ほとんどの方と初対面。

半数ぐらいの方は基礎コースからの同級生ということで、授業が始まる前から和気あいあいとした雰囲気でした。

まずは自己紹介

授業の前に、かんたんな自己紹介タイムがありました。びっくりしたのが、クラスメイトの半数ほどがすでに薬膳教室をしたり、薬膳に関するお仕事をしていること…!当たり前といえば当たり前かもしれません。資格を役立てるためにみなさん勉強しているんですもんね。でも、お仕事で人を教えながら自分も勉強するという姿勢、素晴らしいと思いませんか。そしてインプット&アウトプットを同時に行うので、すごく勉強になりそうです。

先生のお話が聞ける楽しさと気づいたこと

大阪研究科の講師は渡辺真理子先生です。先生自身も本草薬膳学院の通信で学んだ経歴があり、国際薬膳師、国際中医師の資格をお持ちです。

その渡辺先生のお話がとてもわかりやすいのに感動…!こぼれ話やオプションの話が聞けるのが楽しい!この日は臨床基礎学で経絡、内科学で感冒について学びました。

「実際に学校で学ぶメリットってやっぱり、先生のお話が聞けることだよなあ…」と実感したのでした。

でも同時に感じたのが「授業で学べることは全体のごく一部だな」ということです。研究科の授業は月に一度。教科書全体を網羅するのは到底無理です。授業で習わない部分は自分で勉強する必要があります。

基礎コースでは通信を選択していたおかげで自分で勉強するクセを身につけられたと思うので、ふだんは自分で学習、そして授業でお話を聞いて吸収するというスタイルですすめていくことを決めました。授業だけ受けて満足していれば、きっとすぐにおいていかれてしまいます。研究科だからこそ特に、自主学習+授業というスタイルが大切なのでは。

国際薬膳師の試験勉強が研究科に生きている

そして気づいたことがもうひとつ。授業がわかりやすかったのは、先生のお話が上手だというのはもちろん、国際薬膳師の試験勉強で覚えたことがしっかり残っていたこともあります。

他の生徒さんも「先生!国際薬膳師の勉強してたから、先生の話がスッと入ってくる〜!!」と言っていましたが、本当に先生の話がスッと入ってくるのです。

研究科の勉強は、国際薬膳師の学びの延長線上にあります。しっかりと試験勉強したことが役に立っているんだな、学びを続けることって大切だな…と実感したのでした。

まだまだ私の薬膳勉強は続いていきます。

KYO
学びの様子は時々
ご報告したいと
思います


薬膳料理ランキング

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コメント

  1. エンドウ より:

    こんにちは、エンドウといいます。
    昨年、11月に56歳で薬膳の勉強をはじめたものです。一度始める時に心配でコメントさせてもらいました。
    あれから1年、2レシピで、カリキュラムが終了するところです、
    ただ情けないことに、全然身についてないのです。
    最近、勉強のやり方もわからなくなってきて。
    で、国際薬膳師を目指すことにより、
    退職したら、薬膳を作れる定食屋位の知識は習得できるのかしら、、、って考えてみたのですけど、
    ケイさん、どんな感じなんですか?
    不躾なこときいてごめんなさい。

    • キョウ より:

      エンドウさん、こんにちは。1年で終了ですか?早いですね!
      全然身についてないとのことで、実際におうちでお料理するときに薬膳を作ってますか?
      勉強したことを実際に実践してみるのが、身につける近道だと思いますよ~(^^)

      私は毎日教科書を見て、じゃがいもは補気類、にんじんは養血類…組み合わせたら血虚にいい…とか考えながら作ってましたよ!
      食材の効能がパッと出てくるぐらいまで覚えたら、自然と身についてきます。
      お茶で取り入れるのもよいと思います!

  2. エンドウ より:

    返信ありがとうございます。
    習うより慣れろですね。
    スッキリしない部分があるんです。
    課題用のレシピに取り組んだとき、それぞれの分量の決め方とか、同じ法剤類から何種類もいれたりとか、それがいいのか悪いのかがわからない。
    とにかく、
    全て、正しいのかの確認をしたいのにできないのが
    もどかしいんです、
    ダラダラとごめんなさい。
    国際薬膳師を目指して、勉強していれば自然に理解できてくるのかしら…って
    思ったり、しているところです。

    • キョウ より:

      こんばんは!ご質問の件ですが、
      レシピの分量の決め方は、証に合わせて何を一番多くすればいいのかを考えます。
      同じ効能の食材であれば、数にもよりますが何種類か使っても問題ないはずです。
      (違う効能のものをあれもこれもと使うのはよくないですが)

      わからないこと、ありますよね…私もたくさんありますよ。
      そう言う時はすかさず質問しています。エンドウさんは通信でしたっけ?
      通信でもメールで質問できますし、どんどん質問されてはどうでしょうか。

      すべて正しいのか確認したいという場合、通学の方を経験されるのも一つの手だと思います。
      どちらかというと調理実践の疑問が多いようですので、一度通学の相談をされてもいいかもしれませんね!

  3. エンドウ より:

    そうですね。通える範囲なら通学がよいですよね。

    メールで質問しても返信がないと、メールしづらくなるんです。めげずに、トライしてみようかな。

    キョウさん、
    忙しいのにコメントありがとうございました。

  4. エンドウ より:

    こんにちは。
    お願いがあるのですが。
    今までの投稿で、名前がフルネームで入っているのがあります。
    できましたら、削除してもらいたいのですが。