薬膳鍋が人気!漢方ミュージアムの薬膳レストラン「10ZEN」に行ってみた!

この記事をシェア!

こんにちは!KYOです。普段ほとんど外食せず、行ったとしても友達と居酒屋ばかりの私ですが、少し前、気になる薬膳のお店に行って来ました!

気になるお店とは、品川駅から歩いてほど近く、ニホンドウ漢方ミュージアム内にある薬膳レストラン「10ZEN」です。

見て食べて体験できる漢方ミュージアム

ニホンドウ漢方ミュージアムは前から行ってみたいなあと思っていた場所。というのも、ここには様々な楽しみ方があるのです。

  • ①漢方の世界を体験できる「漢方ギャラリー」
  • ②漢方と薬膳が学べる「薬日本堂漢方スクール」
  • ③漢方相談&商品購入ができる「ニホンドウ漢方ブティック」
  • ④薬膳レストラン「10ZEN」

これらがひとつになった、まさに漢方のミュージアム。中医学に興味のある人にとっては気になる場所のはず。ちなみに、このミュージアムは漢方薬膳検定の主催でおなじみ「薬日本堂」の経営です。

https://www.natugoyomi.com/post-437/

そんな漢方ミュージアム内にあるレストラン「10ZEN」。漢方のプロフェッショナルが集まる場所とあって、レストランのメニューも薬日本堂の中医師が監修しているそうです。

お店で無料血流測定

この日お付き合いいただいたのは、お友達の「美魔女姉さん(仮名)」。品川駅で待ち合わせして、お店へレッツゴー。高輪出口から歩いてすぐに到着しました。

まずはニホンドウ漢方ブティックへ。漢方茶など気になるものがいっぱい…!店内を見ていると「何かご相談で来られたんですか?」と相談員さんに声をかけられました。

「いや特に〜!」と言いつつ、いろいろ話しているうちに無料血流測定があるということで、ちゃっかりお試しで測ってもらうことになりました。

血流測定は以前もやったことがあります。血圧を測るような機械に腕を入れ、ビビビーっとしばしの間待機。すぐに血流が測定されます。

結果は…相変わらず乏血型!うむむ。変わってないー!このタイプは貧血や低血圧の人に多いんだとか…。私に血が足りていないのはよく分かりました。

一方、美魔女姉さんはきれいな「スワン型」。これ、理想的な血流パターンなんだそうです。素晴らしい!理想的な血流パターンだから美魔女なのか…と納得したのでした。相談員さんは美魔女姉さんの結果を私に見せつつ、「こうなってください」と指導。頑張ります…。

気になる10ZENのメニューは薬膳鍋がいっぱい

そうこうしているうちに予約時間になったので、「10ZEN」へ移動。「10ZEN」のメニューは「薬膳鍋」がメインです。この薬膳鍋、スープにも食材にも和漢食材がたっぷり使われています。

メニューブックには「滋養強壮セット」や「美肌セット」、「デトックスセット」など気になるお鍋がいっぱい!

さんざん迷って「ディナー・デトックスセット 3,600円(税別)」をチョイス。とにかくスッキリしたい人にオススメのセットだそうです。具は海老やラム肉、ヨモギ入りのつくねなどがセットされています。

せっかくなので、サイドメニューも注文。「じゃが芋と松の実のバジル和え」「北海道産とうもろこしゴールドラッシュの蒸籠蒸し 茯苓塩で」をチョイス。「茯苓塩」の茯苓はぶくりょうと読み、中医学では余分な水分を排出する働きがあるとされます。

以前薬草園で見た茯苓

薬膳では、とうもろこしも余分な水分を排出する素材。「茯苓を添えることで、水分代謝の働きを高めるんだな…フムフム」と、一人納得。うーん、薬膳を勉強しておいてよかった。笑

ここでしか味わえない薬膳酒が豊富

そしてもう一つ、「10ZEN」の特徴。それは他にはない「薬酒」のラインナップ!薬膳でお酒は古代より医療に用いられ、最古の薬物のひとつといわれるほど。適量を飲めば血行をよくして消化を助けます。薬酒は漬け込むものによって効能が変わり、例えば紅花を漬け込むと体をあたためる薬酒になり、さくらんぼやライチを漬け込むと潤いを補って美肌効果のあるお酒になります。

私は「とりあえずビール!」ということで、黒糖生姜ビールをいただくことにしました。黒糖と生姜は体を温める組み合わせ。ビールは体を冷やしやすいので、そこを補うのが黒糖生姜というわけです。

飲んでみると、生姜の辛味がきいておいしい!なかなか新鮮なテイスト。よく考えたら、ビールとジンジャーエールのカクテル「シャンディガフ」の薬膳版なんですよね。(これを書きながら、家でやってみようと思い立ちました)

ビールの次に、薬酒をいただくことにしました。メニューには和漢食材を漬け込んだお酒がたくさん!種類が豊富です。

美魔女姉さんも私もお酒が好き。いろいろお代わりしちゃったので、何を飲んだか忘れるという。笑 でも飲みやすかったり薬膳っぽかったりと、さまざまなお味が楽しめましたよ。

お酒が苦手な人もご安心ください。漢方茶もたっぷりあります♪紅茶と薔薇の花などをブレンドした暖宮茶(だんきゅうちゃ)、なつめやクコの葉、霊芝、高麗人参などをブレンドした活元茶(かつげんちゃ)などなど、体調に合わせて選べるお茶のラインナップがずらり。ランチやティータイムにも行ってみたくなりました。

山査子はいつ食べるの?

まず運ばれてきたのは「山査子サンザシ」です。山査子は食べ過ぎの味方。特にお肉の食べ過ぎによく使われる生薬です。

「お料理の前にこの山査子スティックを召し上がってください」というホールスタッフさん。「え?食事の前に?後じゃなくて?」と私が聞くと、「そりゃそうでしょー、食べた後じゃ意味ないんじゃない?」と美魔女姉さん。このやり取りを聞いて「プッ」と吹き出すスタッフさん。私、山査子は食べ過ぎた後に食べると思っていたのです…。

じゃが芋と松の実のバジル和えが運ばれて来ました。ほっこりとしたお芋の食感と甘みが主役。松の実がアクセントになっています。

黄色の花びらは、菊です。菊の花も生薬としてお馴染みの食材です。日本でも菊の花を食べますし、お茶などにもよく使われますよね。もちろん残さずちゃんといただきました♪

北海道産とうもろこしゴールドラッシュは、シンプルに蒸したもの。茯苓塩につけていただくとより甘さが引き立ちます。

そして、お皿にはひげも添えられています。というのも、とうもろこしのひげは立派な生薬。薬膳界では(?)捨てずにいただくのですが、お店でひげがついてくるのはなかなか珍しい!さすが薬膳レストラン。もちろん、これもちゃんといただきました。

薬膳鍋のお味は?

お鍋のセットが運ばれて来ました。野菜がカラフルで具材の見た目が美しい!

スープは2種類がセットになっています。見るからに辛そうな真っ赤なスープは、烏骨鶏がベース。旨みと辛みのパワースープです。和漢食材がいろいろと浮かんでいる透明のスープは、コラーゲンたっぷりのすっぽんベース。どちらのスープも漢方理論をもとに、さまざまな生薬を煮込んで作られているそうです。

烏骨鶏やすっぽん…ふだんならほとんど口にすることがない食材や和漢食材をたっぷり使っていて、見た目からして体に良さそうです。そこにいろいろな具を煮ていきます。

ここまで撮って、あとは食べるのに夢中になってしまったのでもう写真はおしまい。笑

スープにはわかっただけでも八角やしょうが、クコの実、なつめなどなどさまざまな生薬が入っていました。その生薬の風味のせいか、やっぱりどこか薬膳っぽさはあります。でも食べていて「体に良いーー!」というのが感じられて、薬膳鍋を食べている充実感があります。最後は体もぽかぽかに!スッキリして、さすがデトックス鍋ですね。とっても堪能できました。

美肌セットなども人気があるそうなので、今度またチャレンジしてみたいな。

和漢食材たっぷりの薬膳鍋を体験してみて

薬膳料理を出すレストランはあっても、本格的な薬膳鍋が食べられるお店って、なかなか珍しいですよね。「10ZEN」は体によくておいしいということで、健康と美容に関心の高い女子にぴったりのお店。もちろん女性だけでなく、男性も!店内には割と男性の姿も見えましたよ。

薬膳のお勉強をしている人にとっても興味深いお料理がたくさんあるので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
※記事内のメニューは変更になっている場合があります。

薬膳レストラン10ZEN
KYO
薬膳料理のお店は
まだまだ行ったことが少ないので
少しずつ増やしていきたいです

*ランキング、ツイッター、インスタもよろしくお願いします*


薬膳料理ランキング

(Visited 1,041 times, 1 visits today)

コメント

  1. ようこ より:

    行ってみたい!諸事情で今は無理だけど、いつか必ず行きたいです。
    研究科に進まれたんですね。すごいです!私はなんだか気が抜けちゃって…。どんどん忘れていくようで、せっかくとった資格の活かし方がわかりません。みなさんどうされてるんでしょう。ナチュごよみさんはどう活かしていますか?

    • KYO より:

      ようこさん、こんにちは!資格の生かし方、難しいですよね…。同じ研究科の人たちは、薬膳を教えている人、お店で薬膳を提供している人が多いです。直接薬膳を使ったお仕事じゃなくても、家で薬膳を作るというのは忘れないコツのひとつかもしれませんね。私はとりあえず、発信し続けること。SNSやブログを書くことですね…もっと他の活かし方も探していきたいと思っています!