薬膳のお店じゃないのに薬膳みたい!?中国羊肉料理「味坊」初体験

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前回のブログに引き続き、今回も東京のお店の紹介です。なかなか上京する機会がないので、行ける時に行ってしまおうと、あちこち出歩いた成果(?)をお届けします。

東京神田ガード下の本格羊肉料理

場所は東京・神田のガード下。ぎっしりと居酒屋が立ち並び、夕方にはサラリーマン天国になります。実はここに、前から気になっていたお店があるのです。

中国東北部出身の店主さんが現地の味を再現する「味坊」は、羊肉料理がメインのお店です。

羊肉といえば北海道でジンギスカンが有名なように、寒い地域でよく食される食材。薬膳では陽気(体を温める力)を補う食薬としてよく使われます。味坊は薬膳料理のお店ではありませんが、寒さに弱い私にはぴったり…!そして「中近東ではなくて中国の羊肉料理ってどんなんだろう?」と、とても興味をそそられるお店だったのです。

寒い中国東北部ならではのお料理

この日お付き合いいただいたのは、バイリンガル癒し系女子、バイリンちゃん(仮名)。東京駅で待ち合わせして、一緒に神田へ向かいました。予約時間よりかなり早く到着。お店で「ちょっと早いんですけど…」と言うが早いか、「イイヨー!ドウゾドウゾ」と少し訛った中国人の店員さん。

店主さんをはじめ、店のほとんどが中国東北部出身だそうです。中国東北部といえば、遼寧省・吉林省・黒竜江省の東北三省をさし、かつて満州と言われた地域。

地図で見るとわかるのですが、ロシア、内モンゴル、朝鮮半島に囲まれたあたりに位置し、冬はマイナス20度ほどになりとっても寒いのだとか!寒さに負けないため、羊肉をよく食べる文化が発達したと思われます。

そして香辛料を多く使うのも東北部の料理の特徴のひとつ。これには食材を長持ちさせたり、消化を助けたりする効果があるようです。

ほとんどのメニューが羊・羊・羊

時間が早すぎて貸切状態の店内。壁にはメニューがぎっしり貼られています。

見ていると豚や鶏、麺や豆腐のメニューもあるのですが、孜然羊肉(ラム肉のクミン風炒め)や羊肉水餃(ラム肉の水餃子)などなど、やっぱり羊肉づくし。圧倒的な羊感です。

こちらの炭火羊鍋は2人から頼めるそうなのですが、さすがに夏なので今回はパス。でもすごく温まりそう!ラム肉、豚肉、キャベツなどのほか、なつめも入っているようです。

激辛パクチーサラダ

まずやってきたのはこれでもかと盛られたパクチー。「老虎菜(青唐辛子、きゅうり、パクチーのサラダ)」です。

一口食べると、口の中がパクチーの香りでいっぱいに。そして、辛い!!青唐辛子が効いてとにかく辛い~!めちゃくちゃパンチが効いています。

パクチーと青唐辛子のコンビによる一品は前菜にぴったり。パクチーの香りと風味で胃もシャキッと目覚める気がします。

無心でかぶりつきたい羊肉串焼き

スパイスがたっぷりかかった羊肉串は、5本で1000円。

串にかぶりつくと羊肉の野性味溢れる香り・旨みがジュワッと広がると同時にスパイスの香りもふわ~っと鼻を抜け、一気に脳内は異国へ。中国東北部へは行ったことがありませんが、味だけで空想の風景(モンゴルの大草原的な…)が広がります。

クミンはシルクロードの香り

孜然羊肉(ラム肉のクミン風炒め)も同じく旅愁あふれる一品。コリコリと食べ応えのある羊肉に、クミンの香りが爽やかさをプラスします。

中国東北部ってモンゴルみたいなのかなあ…どんなんだろ…と食べながら思わず想像してしまいます。

昔旅したことのあるトルコでもよく羊が出たせいか、どことなくシルクロードの雰囲気も感じさせます。でもこんなにスパイシーじゃなかった気が。

もっちりつるんラム水餃子

注文の際「何がおすすめですか?」と聞いたら「コレネ」と教えてもらった羊肉水餃子。中は羊肉のあんが入っていて、皮がもっちり、ぷるんとした中国式です。

熱々にかぶりつくと、中からジュワッと旨みのエキスがほとばしる!羊肉の風味がいい味を出しています。皮がつるんと喉元を通り過ぎます。中のあんは、串焼きや炒め物などよりも羊肉のくせが和らいで、とっても食べやすいです。

ビオワインに羊香トマトハイ

他にもラムレバの腸詰など、どの料理も味がしっかりしていてスパイシーなのでビールがすすむ!なのですが、このお店のもうひとつの特徴はビオワインが飲めること。スパイシーな羊肉料理にビオワインの相性が意外です。せっかくなので、もちろんビオワインもいただきました。が、飲むのに夢中になり、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。笑

いつもはチューハイを飲まない私ですが、あまりのビジュアルの素敵さに思わず頼んでしまったのが、「羊香トマトハイ」。

トマトジュースのチューハイに、クミンやごまなどのスパイスがこれでもか!と振りかけられています。トマトの酸味とともに口の中がスパイス祭りに!これは初体験。でもクセになるおいしさです。家でもやってみたい!

いつもはお酒を飲まないバイリンちゃんも、思わず「羊香トマトハイ」を飲んでごきげんに…笑

意外と少食の私とバイリンちゃん、2人でこれだけしか頼まなかったのが悔やまれるのですが、たまたま相席になった男性と意気投合。その男性が頼んだお料理をちゃっかり味見させてもらいました。豆腐の麺料理でしたが、これもまたおいしかったです。

最初は貸切状態だった店内も、気がつくと満席に。まるで屋台のような気取らない雰囲気の味坊。店主さんが作るお料理は中国東北部のお母さんの味を再現しているそうで、それがまたアットホーム感を醸し出しているポイントです。そして、お店のお料理は化学調味料を使わないこだわりがあるそう。安心していただけるのがうれしいですね。風味たっぷりの羊肉料理をたくさんいただいて、お腹も心もポカポカになった1日でした。

冬の薬膳作りのヒントに

薬膳で羊肉は、冬の養生食によく使われる食材です。寒さに弱い人にも向いています。「冬病夏治」といって、冬の病気を夏に治すという考え方もあるので、夏でもクーラーが気になる人におすすめです。逆にいつも汗をかいてすぐカッカしてしまうタイプの人(中年男性に多いです)はほどほどにする方がよいようです。

私はいつも冷えが気になるタイプなので、冬になると羊肉を食べたいなと思う反面、なかなかレシピが思い浮かばず使いこなせなかったりします。

味坊に行くことで「羊肉料理はこんなに幅広いんだ」と知ることができ、また羊肉にはスパイス(特にクミン)が合うことを再認識。冬の薬膳作りの参考にしないとですね。

羊肉料理に興味のある方、また日本にいながら旅気分を味わいたい人にもおすすすめの味坊。店主の梁さんは、御徒町の羊香味坊 (ヤンシャンアジボウ)、味坊鉄鍋荘 (アジボウテツナベソウ)、上野の老酒舗、三軒茶屋の香辣里(シャンラーリー)も経営しているそう。それぞれ雰囲気も違うようなので、行ってみたいな〜と思っています。

味坊
KYO
今度は
お腹を空かせて
お鍋に挑戦したいです♪


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