せいいっぱい生きる

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今日はいつもの薬膳ブログをおやすみさせていただいて、少しだけ思いのようなものを書きたいと思います。

先週、父が他界しました。
年明けから体調を崩していたので覚悟はしていたのですが、亡くなってすぐには理解できず。そしてやっぱり悲しいものですね。

葬儀の際、お坊さんから聞いたお話がとても印象に残りました。

ふだん私たちにとって「死」は縁遠い存在だけれど、身近な人が亡くなることで、死のつらさ、切なさを意識させられるものである。

誰にでも死は訪れる。命には限りがある。
だからこそ、亡くなった人は「毎日をせいいっぱい生きろよ」と、残された者にメッセージを送ってくださっているんだと。それが亡くなった人の最後のお役目なんだと。

大事な人が亡くなると、死について、自分の生について考えさせられます。
今をせいいっぱい生きなければ…と思ったのでした。

悲しみは後からじわじわと襲ってくるといいますが、今日は家族で父の好きだったおそば屋さんに行ってきました。

京都の聖護院にある河道屋 養老さん。
古くからあるおそば屋さんでとっても風情のある建物なんですよ。もちろんおそばもおいしい!

冷えやすい私は、ちゃんとあったかいおそばにしました。

そして和菓子屋さん、出町ふたば。

甘いものに目がなかった父のお気に入り。こちらの豆餅は超有名ですね。父の分も買って帰ってお供えに。

6月ですので、ちょうど水無月が売っていました。

古くから伝わる水無月は、夏越の祓に食べられるお菓子。
昔は天然の氷を氷室に貯蔵し、夏になると宮中に献上したそう。その氷を少しでも口にすると夏痩せしないと珍重されてきたとか。

氷になぞらえた形と、魔除けの小豆をのせた水無月は、半年の厄をはらう「夏越の祓」の名物。京都の伝統和菓子です。

この時期になると父が買ってきてくれたんですよね。いつも家族のためにおいしいものを買ってきてくれた父を思い出して、いただきます。

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