求める味で体調がわかる!?薬膳の五味を上手に使おう

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こんにちは!キョウです。このブログでは薬膳に関することを幅広く書いていますが、今日は薬膳で基本となる「味」について書いてみたいと思います。

薬膳で食材には5つ(6つ)の味「五味(六味)」があるとされます。寒い時に辛いものを食べると体がポカポカ…そんな経験って誰しもありますよね。これは「辛味」に気と血をめぐらせる作用があるから。…と、こんな感じで味にはいろいろな効能があると考えます。

ちなみに、五臓にはたらく作用を指しているので、食べた時の味と五味は必ずしも一致しません。

酸味 さんみ

酸味は「引き締める・潤いを生む」!

酸味は文字通り、酸っぱい味。実際の食材だと梅干し、レモン、ざくろ、酢、梅などに含まれます。

やたらとすっぱいものが欲しくなる…そんなあなたは、イライラ、ゆううつ、不安感、いろいろと考えてしまうなんてこと、ありませんか?

酸味は自律神経をコントロールする「肝」のはたらきをよくして、イライラやゆううつなどの症状を改善します。酸味をやたら欲する人は、これらの症状を抑えたくて自然と体が求めているのかもしれません。

また、すっぱいものを食べるとキュッと内側にひきしまる感じがしますよね。その作用を利用して汗の出過ぎを抑えたり、慢性の咳、下痢、頻尿などの症状に使われます。夏になると自然とレモンや梅などすっぱいものがほしくなるのも、体が潤いを補おうとしているんですね。血や潤いが不足しがちな体質にもぴったりです。

妊娠するとよく「酸っぱいものが欲しくなる」といいます。これは酸味をとることで妊娠初期の体を安定させ、収れん作用で吐き気を止め、流産しないように気を内側に収めようと体が求めているから…ともいわれます。

●酸味の作用

  • ・収れん…引き締めてもらさない
  • ・固渋…固める
  • ・生津…潤いを生み出す

●とりすぎるとどうなる?

中医学のバイブル「黄帝内経こうていだいけい」によると「酸味をとりすぎると筋肉がかたく厚くなり、唇が割れる」とされています。胃を痛め、筋肉を収縮させてしまいます。肝がダメージを受けて声の出が悪くなったりするとも。

苦味 くみ

苦味は「熱をとって解毒する」!

苦味は苦い味。実際の食材だと苦瓜、茶葉、アロエ、レタス、らっきょうなどに含まれます。

やたらと苦いものがほしくなる場合、興奮気味で気持ちがたかぶり、カッカして怒りっぽくないですか?

というのも、苦味は心臓や血管などの循環器のはたらきをよくし、たかぶった精神をしずめる効果があるから。高血圧、不眠、多夢などを改善します。

また、苦味は食欲増進などにも効果アリ。胃腸はジメジメした状態を嫌いますが、苦味は胃腸にたまった水を乾燥させて消化力をアップします。

日本では「春の食卓には苦味を盛れ」といいます。これは苦味の「解毒」作用を利用して、冬の間にたまった老廃物を排出しているんですね。

●苦味の作用

  • ・清熱…熱を取る
  • ・通便…便通をよくする
  • ・解毒…毒を除く
  • ・燥湿…湿を乾燥させる

●とりすぎるとどうなる?

「苦味をとりすぎると皮膚の乾燥、毛がもろくなり、抜けやすくなる」とあります。苦味は体の熱を取る涼・寒性のものが多いので、体質が虚弱で冷えがあったり、更年期などの方はほどほどに。

甘味 かんみ

甘味は「補ってやわらげる」!

お米、豆類、芋類、フルーツなどなど、甘味を持つ食材はとっても多いです。ここでいう甘味とは、砂糖の甘さではなく、自然の甘味を持つ食材のこと。甘味は味のはたらきをさしているので「ん?それ甘い?」という食材(肉魚類など)も含まれています。

やたらと甘いものがほしくなる…そんなあなたは、心身も胃腸もお疲れ気味!?

疲れた時に甘いものを食べるとホッとしますよね。甘味の特徴は「補う」!体の疲れ、衰えを補って滋養します。

そこまで疲れていないのに甘いものが止まらない!という場合は、胃腸が弱っているからかも!?甘味は消化器のはたらきをよくして虚弱体質を改善するため、胃腸が弱いと自然と甘味を欲することがあります。

でもここで甘味をとりすぎると逆効果。肥甘厚味(油もの・砂糖の甘さ・味の濃いもの)、冷たいものは胃腸を悪くします。お米やお芋などで胃腸を養いましょう。

●甘味の作用

  • ・補益…不足を補う
  • ・和中…胃腸を調和する
  • ・緩急…痛みを緩和する

●とりすぎるとどうなる?

長期にわたってとりすぎると「骨が痛くなり髪が抜ける」とされています。また消化力低下、吹き出物や口角炎、痰湿(余分なもの)がたまってアレルギーの悪化などにつながるので適量をどうぞ。

辛味 しんみ

辛味は「発散、めぐらせる」!

唐辛子などの明らかに辛いものから、ねぎ、しょうが、大葉、みょうが、にんにくといった香味野菜にも辛味が含まれます。いずれも発汗力アリ。

やたらと辛いものがほしくなる…そんなあなたは、風邪をひきやすい!?

辛味の発散力は体表に向かって汗を出すはたらきがありますが、これが風邪の初期に効果的!なので、風邪をひきやすい人は辛味が好きということも。

または、ちょっと体内のめぐりが悪くなっていませんか?辛味は「止まった気を動かす力」があるため、「緊張や焦る気持ちで気がつまる」そんな状況にも効果的です。

辛味は血のめぐりが悪い時にも有効。例えば紅花は停滞した血をめぐらせるので、漢方薬にもよく使われます。

●辛味の作用

  • ・発散…寒気を発散
  • ・行気…気をめぐらせる
  • ・活血…血を循環させる

●とりすぎるとどうなる?

長期にわたってとりすぎると「辛味をとりすぎると爪が乾燥しやすく、筋が痙攣しやすくなる」とあります。また、痔の悪化、アトピーの悪化、咳や喘息の悪化も招きます。

鹹味 かんみ

鹹味は「降ろす、やわらかくする」!

他の味と違って見慣れない言葉ですが、かんみと読み、しょっぱい味(塩味)のことをさします。実際の食材では昆布、海藻、貝類、のりなど海産物に多く含まれます。

薬膳で無理せずエイジング対策したい…そんなあなたは鹹味を取り入れて!

鹹味にはホルモンのはたらきをよくしたり、新陳代謝をよくする働きが。生命エネルギーの源である「腎」に作用するので、エンジング対策にはぜひ海藻類や貝類を取り入れたいですね。

また、しこりや固まりを小さくする作用や、便通をよくする作用もあり、特に昆布はしこりをやわらかくするのに効果があるとされています。

●辛味の作用

  • ・軟堅…かたまりを和らげる
  • ・散結…かたまりを散らす
  • ・瀉下…便通・利尿

●とりすぎるとどうなる?

長期にわたってとりすぎると「黒くなり、血流が渋くなる」とされています。腎機能が弱り、むくみや高血圧、血流が悪くなるなどともいわれます。

淡味 たんみ

甘味とまとめられることも多いですが、6つ目の味は淡味です。はっきりしない味という意味で、代表的な食材に、はとむぎや冬瓜などがあります。難聴、胃もたれ、めまい、尿の出が悪い、むくみ、下痢などの症状を改善します。

●淡味の作用

  • ・滲湿…水をさばく
  • ・健脾…消化機能を促進
  • ・開竅…開通させる

まとめ

五味(六味)は薬膳を作る上で欠かせない要素です。それぞれ体によい働きがありますが、同じ味を食べ続けると逆効果に。ほどよいバランスで取り入れたいですね。食材の味はひとつだけではないので、目的に合わせて味を選ぶことも大切です。

キョウ
私はむくみやすいので
雨の日は酸味は控えて辛味をとるなど
そんな風に味を生かしています!


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