優雅な香りの金木犀=桂花は薬膳に使える!花を摘んでいろいろ作ってみた!

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10月に入った途端、金木犀の香りがふわ〜っと漂ってきました。「あーーっ!花を採らないと!手伝って!」と、すぐに夫を呼んできました。花だけを摘むと説明すると、

夫さん
えっ、飾るんじゃないの?
キョウ
ちゃう!収穫収穫!
花でいろいろ作るねん〜

確かに、金木犀って食べるイメージがあまりないですよね。私も桂花陳酒の存在は知っていたものの、食材として使われると知ったのは薬膳を学んでから。美容にもいいので、ぜひ使いたい!今年は中国の方の動画を見たり、自分で実験したりしたので、記事にまとめたいと思います。

桂花の効能

中国語で桂花(グイファ)、英語ではオスマンサスと呼ばれる金木犀。その特徴は、何といっても香りです。沈丁花(じんちょうげ)梔子(くちなし)桂花三大香木とされているんだそうですよ。

桂花の時期は、ちょうど秋も後半になり朝晩が冷えるころ。薬膳ではお腹を温めて冷えを散らす効能があると言われています。

  • ◆桂花
  • 五気六味:温性
  • はたらき:冷えた胃腸を温めて胃痛を和らげる、痰を取り除き咳を止める、肌のツヤ改善、リラックス効果、口臭抑制

桂花を使った桂花陳酒は潤いを補って顔色を明るくするといわれ、あの楊貴妃も愛飲していたとか!リラックス効果もあり、特に女性にうれしい花なんです。

桂花の色の違いについて

キンモクセイ=桂花はモクセイ科の総称。実はいろいろ種類があります。

  • ●白っぽい「銀桂」…銀木犀
  • ●薄い黄色の「金桂」…九州に多い?
  • ●オレンジ色の「丹桂」…日本で最も一般的

我が家の金木犀も丹桂です。ネットで販売されている桂花茶は、色が黄色やオレンジで、よく見ると「丹桂」とか「金桂」とか種類が書いてあります。ちなみに、台湾で桂花茶として使われるのは銀桂が多いようです。

花を摘む時期

桂花は香りが一番強い「つぼみ〜5分咲き」に摘むのが良いとされています。花の時期はだいたい1週間〜10日と短いので、「あ、香り出したな」と感じたらすぐに摘むのがよさそう。終わりかけの花はほとんど香りがしません。

今年我が家の近所では10月の初めと、11月の初めの2回咲きました!桜のように1年に1度きりかと思いきや、2回咲くこともあるんだそう。そのおかげで私も2回、桂花作りにトライすることができました。

摘み取り方

五分咲きの時と、満開の時と両方採ってみましたが、五分咲きはしっかり枝に引っ付いているのでちょっと採りにくく、満開のものは少し触っただけでポロポロとれます。

ザルやボウルを片手に持って枝の下に受け、もう片方の手で花を触るとうまくいきます。

ボウルが不安定になるので、たまってきたら別の器に移しておくのが安全。こぼしてしまって「ああーー!」と嘆いていたのはうちの旦那です。

ふたりで30分ぐらい採って、60gでした。満開の時は採りやすいので、もう少し採れます。一人の場合だと1時間で50gほど。いらない部分をのぞくと30〜40gほどになりました。

ちなみに中国の方の映像では、木の下に大きなビニールシートを広げて、木に登ってゆっさゆっさ揺らすという方法もやっていました。豪快。笑

ゴミ取りはしっかり

摘み取った花をザルに入れ、よく振ってふるいにかけます。大まかなゴミはこれで取れるはず。ここからさらに、丁寧にゴミを取っていきます。

いらない紙などの上に広げ、枝のくずやガクの部分?などを細かくピンセットで取り除いていきます。

こういういらない部分を取り除きます

虫が入っていることがあるので、この時になるべく花だけのキレイな状態にします。

五分咲きのもの、特に処理なし

満開のもの、ガクなどを取り除いた状態

ゴミ取りは地道な作業ですが、やっぱり仕上がりに差が出ると思います。気にしない方はザルでふるいにかけるだけで下準備OK!

下処理いろいろ

今回いろんな動画を見たり自分でやってみて、下処理方法がいくつかあることがわかりました。ざっくり分けると、花を洗う派・洗わない派があるんですね〜。

  • ●洗う
  • 桂花をザルに入れ、サッと水洗いします。その後、キッチンペーパーの上において乾かします。
  • ●洗わない
  • 大まかにゴミを取ったら、そのまま使用します。
  • ●ドライ
  • 大まかにゴミを取ったら、細かいネットに入れ、天日干しします。天気が良い日なら2〜3日でカリッと乾きます。

どれもやってみましたが、洗った方がやはり衛生的には安心。生の方が香りはよいのかな?と思いますが、さっと湯通ししたものも、ちゃんと香りは残ります。

洗ったものはキッチンペーパーの上で乾かします

日持ちさせたいならやはりドライがおすすめです。私は生の花をそのままドライにしましたが、気になる方はさっと洗って湯通ししてから干す方が安心かもしれません。

2日間天日干ししたもの

私の失敗

ざっくりゴミを取っただけで、あまり細かいゴミを取らず、天日干しにしました。が!もっと細かくゴミを取った方がよかったなと反省。口当たりがよくなるし、衛生面でも安心です。

ドライ桂花の作り方

失敗を活かして、再度チャレンジ!きれいにゴミを取った桂花をさっと洗って水けを拭き、排水口用ネットに小分けにします。

さらに野菜干し用ネットに入れて乾燥させました。

花がカラッとすれば完成。10月だとまだ暑いので2〜3日で乾きますが、11月だと5、6日かかりました。保存ビンに入れて保存します。

桂花でいろいろ作ってみた

さて、ここからは下処理した後の桂花を使ったアレンジをご紹介します。まだまだレシピに改良の余地はありますが、参考にどうぞ♪

サラサラ桂花シロップ①

【生の桂花を加熱して使います】ジャムのようなタイプではなく、水に近いサラッとしたタイプの仕上がりです。甘めの味×優雅な香り×花のシャキシャキした食感が楽しめて、見た目もかわいい!液体になじみやすいので、お茶やワインに入れて楽しんでいます。

  • 材料 作りやすい分量(500mlビン1個分)
  • 桂花…20g(ゴミ処理してサッと洗ったもの)
  • 水…1カップ(200ml)
  • 白ワイン…100ml
  • 砂糖…40g
  • はちみつ…200g
  • 作り方
  • ①鍋に水とワインを入れてしっかり沸騰させる。
  • ②①に砂糖、はちみつを加えてよく溶かし、桂花を入れてサッと加熱する。
  • ③消毒したビンに移す。
  • ※作ってすぐに楽しめます。冷蔵庫で保存してください。

テンションが上がるかわいい見た目!

丁寧にゴミを取ったので仕上がりがキレイです

桂花シロップその②

【生の桂花を加熱して使います】サラサラ桂花シロップの別バージョン。水分を少なめにしてみました。サラサラ桂花シロップより花の開きは悪いのですが、加熱時間が少ないせいか、お茶やワインに入れると花が浮かびます。水を使わないので、こちらの方が日持ちも良さそうです。(実験中)

  • 材料 作りやすい分量
  • 桂花…50g(ゴミ処理してサッと洗い水けを拭いたもの)
  • 白ワイン…200ml
  • 砂糖…100g
  • 作り方
  • ①鍋にワインと氷砂糖を入れて、混ぜながら砂糖を溶かし、煮立たせてアルコール分を飛ばす。
  • ②消毒した保存耐熱容器に桂花を入れ、上から熱々の①を加える。
  • ③全体をよく混ぜる。
  • ※作ってすぐに楽しめます。

【アレンジ】烏龍桂花茶

ふつうに烏龍茶をいれ「サラサラ桂花シロップ」をお好みの量加えるだけ。ほんのり甘さが加わり、桂花の香りがふわ〜っと漂ってとても幸せな気分に♪香りと甘みで癒し効果抜群!リラックスタイムにおすすめです。

【アレンジ】桂花ワイン

白ワインに「サラサラ桂花シロップ①」を少し加えるだけ。とても香りがよくてびっくり!

こちらは、桂花シロップ②を入れたバージョン。花がふわ〜っと浮かぶのでより華やかです。即席の桂花陳酒。とても香りが良いです。

桂花はちみつシロップ

【ドライ桂花を加熱して使います】桂花シロップより少し濃度があるタイプ。市販品のドライ桂花でも簡単に作れます。

作ったシロップは、お茶に入れたり、パンケーキやヨーグルトにかけたりとアイデア次第でいろいろ使い方が広がりそう。

  • 材料 作りやすい分量(小さいビン1個分)
  • 桂花…大さじ2(ドライにしたもの)
  • 白ワイン…100ml
  • はちみつ…適量
  • 作り方
  • ①鍋にワインを入れてしっかり沸騰させる。
  • ②ドライ桂花を加えて火を通す。
  • ③消毒したビンに移し、はちみつを上から入れ、よく混ぜる。

ドライの桂花とはちみつを使用しているので、より日持ちするかと思います。(実験中)

手作り桂花陳酒

【生の桂花を洗って使います】桂花と白ワインで作られる桂花陳酒は、芳醇な香りと美容効果で知られています。自分で作る時は、酒税法の関係でアルコール度数20度以上のお酒を使わないといけないのでお気をつけください〜。

  • 材料 作りやすい分量(1Lビン1個分)
  • 桂花…20g(ゴミ処理してサッと洗って水けを拭いたもの)
  • ホワイトリカー…750ml
  • 氷砂糖…180g
  • 作り方
  • ①消毒したビンに、桂花、氷砂糖、ホワイトリカーを注ぐ。

1か月ほどしたら花を取り除き、さらに2、3か月熟成させるとよいそうです。楽しみ♪

1か月経ち、桂花をざっくり取り除いたところ。桂花の色が移ってとてもきれい♪味見してみましたが、とても濃厚で華やかなテイストです。甘めなので、お好みで砂糖の量を調整するといいかも。

桂花茶

【ドライ桂花を使います】天日干しした桂花と紅茶を1:2の割合で混ぜ、密閉容器に入れます。1日以上おき、香りが移ったら、お湯を注ぎお茶として飲みます。

市販の桂花茶は緑茶ベースが多いそうですが、烏龍茶や紅茶に混ぜてもとてもおいしい!シロップを使わないので甘さはなく、香りを楽しむ桂花茶です。

梨のワイン煮 桂花シロップ

こちらは、料理家のコウ静子さんのレシピを参考にさせていただきました。梨を白ワインで煮たものに、桂花をプラスするだけで、薬膳スイーツの完成!梨のほどよい酸味とワイン、桂花の香りが一体化して、ものすご〜く贅沢な気分になれるんです♪

  • 材料 作りやすい分量
  • サラサラ桂花シロップ①…小さじ1〜2
  • 梨…1個
  • 白ワイン…1カップ
  • 水…30ml
  • 砂糖…10g
  • 作り方
  • ①梨は食べやすく切る。
  • ②鍋に白ワイン、水、砂糖を入れて中火で熱し、梨を加えて15分ほど煮る。
  • ③器に盛り、サラサラ桂花シロップを小さじ2ほど加える。
  • ※冷蔵庫で1週間ほど保存可能。
  • ※サラサラ桂花シロップの代わりにドライ桂花を使う場合、砂糖は20gにし、梨を加熱する時に一緒に桂花を入れてください。

旬の梨と桂花を使っているので、甘いけれど体にいいことしている♪という感覚で罪悪感なく食べられます。

梨を白ワインで煮るだけでもおいしいのでは?桂花の効果ってあるの?と思ったので、桂花を入れる・入れないで食べ比べてみました。

夫さん
桂花が入っている方が
断然香りがよくておいしい!

夫も断然、桂花入り推し!桂花の効果、すごいです。

ドライ桂花を使ったバージョン

私は自作の桂花シロップやドライ桂花で作りましたが、市販のドライ桂花でも作れますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

生の桂花を使ったアレンジ

中国の方の動画では、生の桂花を洗わずにそのまま使っている方法があったのでご紹介します。

桂花の砂糖漬け

ゴミを取り除いた桂花と砂糖をビン詰めしていきます。この時、砂糖と交互に詰めて層にするのがポイント。徐々に砂糖が溶けてなじんだらジャムのようにして食べます。

桂花酒

ゴミを取り除いた桂花をビンに入れ、砂糖、お酒を注ぎます。お好みでなつめやクコの実を入れても。1か月ほど漬け込んだら飲み頃です。

金木犀の木がない場合

おうちに金木犀の木がない場合、生の桂花を手に入れるのは難しいかもしれません。金木犀の木があるお知り合いにお願いしてみるのもひとつの手です。またはドライ桂花がオンラインショップなどで手に入りますので、そちらを利用してくださいね。

桂花について書いた過去の記事はこちら!

↓生の花をそのまま食べて大失敗

キンモクセイで作れる!香りを楽しむお茶
キンモクセイに匂いが漂ってきたので、思わず即席のお茶にして飲んでみた結果…
キョウ
あっという間に花の時期は終わりますが
作ったものでもうしばらく楽しめそう。
来年もトライしたいです♪


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