【レポート】 幸せになれる養生お菓子 – 食ノコト菓子工房 白石めぐみさん

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こんにちは!キョウです。今日はまずお知らせです。

  • このブログでは●薬膳の勉強・資格●薬膳のお店●中医学・薬膳の知識●レシピ紹介etc.薬膳にまつわる情報を幅広くお伝えしています。
  • これから薬膳を学ぶ人や、将来薬膳でお仕事をしていきたい人にとって「勉強した薬膳を、どんな風に生かしていったらいいんだろう」という悩みがあるのではないでしょうか。
  • そこで新しい記事のカテゴリーとして、薬膳を作る・広める活動&お仕事をしている方にスポットライトを当て、インタビュー記事「薬膳と生きる人」シリーズを始めます。(2ヶ月に1度ぐらいは書きたい…希望)
  • 人生100年時代とも言われる今。健康に暮らすための知恵・薬膳はますます注目されています。薬膳を学び、知識を生かして活動&働く人を応援し、共に歩んでいけたらなあと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

第一回目の「薬膳と生きる人」は、養生お菓子の作り手として活躍する白石めぐみさんです。前編と後編に分け、前編では主にお菓子のレポート、後編では薬膳を始めたきっかけなどをお聞きしたインタビュー記事になっていますので、ぜひご覧ください。今回は前編です!

食ノコト菓子工房さんのこと

ていねいに包装された白い箱を開けると、美しく繊細でいて素朴でかわいらしいお菓子が顔をのぞかせます。送り主は「食ノコト菓子工房」の白石めぐみさん。

私が白石さんを知ったのは、まるでアートのようなお菓子の写真で埋め尽くされたInstagramでした。

宝石のように美しい琥珀糖、ペールカラーに彩られたマカロンやクッキー。どれも癒される色合いです。「自然の美しい色・味・香りを楽しんでほしい」という白石さんの思いから、着色料や香料は一切使われていません。

お菓子に添えるあんやジャムまですべて一から手作りしているのは「なるべく加工品を使わず、自然の食材を生かす」という薬膳の考え方を大切にしているから。

実は白石さん、このブログを見て薬膳の学校への入学を決めたとか。そんなご縁もあって、昨年2度、お菓子を購入させていただきました。薬膳の考え方を取り入れた白石さんの「季節の養生お菓子」は、ネットショップで予約購入できます。

厳選した薬膳食材を取り入れて

「私たちの生活を豊かにしれくれるお菓子に薬膳のエッセンスを」。間食も大切な食事の一部と考える白石さんは、お菓子にも養生の考え方を取り入れ、厳選した材料でひとつひとつのお菓子を手作りしています。

例えば、優しい味わいがうれしい初夏の月餅。口に入れるとほろほろっとした白いんげん豆緑豆松の実の食感が心地よく、続いて酸味が広がります。酸味の正体は干し梅。ほどよいさっぱり感が月餅の甘さを引き締めます。鹹味と酸味をバランスよく感じられるよう、2種の干し梅を使うというこだわりが込められています。

北海道産の甜菜糖と寒天をメインに作られた琥珀糖。淡いグリーンは、薄荷とレモンの持つ自然な色合いです。口に入れた瞬間に清涼感が爽やかに駆け抜けて、初夏のジメジメがスッキリとするよう。無農薬の国産レモンジャムが爽やかさを加速します。

一方クリスマスの琥珀糖は、スペイン産赤ワインが使われていて、まるでルビーのような見た目。表面のサクッに続くゼリーの食感、芳醇な香りが口に広がって優雅な気分に。薬膳で赤ワインは気のめぐりをととのえ、血を補うとされます。

かわいい形のジンジャーブレッドマンクッキーは、ジンジャーをはじめ、シナモンやアニスシード、クローブ、ナツメグ、そして会津産の高麗人参パウダーまで入っているのにびっくり。スパイスの風味が心地よく、しっかりした食べ応え。これだけのスパイスが入っているのなら、体にいいはずと思えてきます。

クリスマスのシュトーレン風パウンド。シュトーレンといえば、クリスマスまでのアドベント期間に少しずつ食べる伝統的な焼き菓子です。パウンドケーキにアレンジされているので、ふわっとした食感で軽やかに食べられます。

阿膠棗、桑の実、龍眼肉、陳皮の蜜煮、ラム酒に漬けたレーズン、松の実など、漢方薬にもよく使われる食材がふんだんに盛り込まれて、おいしい上に、薬膳を食べている気分。薄く切って食べましたが、もう少し食べたいな…思わずそんな気持ちになる一品でした。

オンリーワンの養生お菓子

もともとは管理栄養士として働いていた白石さん。「栄養学を基本とする食事は大切。でもそれだけでは根本的な体質改善には至らないのでは…?」山口県から福岡まで、薬膳を学ぶために通学した背景には、そんな思いがありました。

小さな頃から大好きだったお菓子作り。本格的な作り方を身につけたのはなんと独学!そして薬膳の勉強を進めると同時に、お菓子作りにも夢中になり、いつの間にか学んだ薬膳の考え方をお菓子に取り入れるようになったとか。

栄養士としての技術、お菓子が好きという気持ち、作り手としてのセンス。さらに薬膳の考え方が加わった季節の養生お菓子は、オンリーワンの存在感を放っています。

お菓子から伝わる気遣いと心遣い

何より白石さんのお菓子の一番の魅力は、箱を開けた時から感じられる「真心」です。食べた人の誰もが幸せな気持ちに包まれるのは、「季節の養生お菓子が、食べる人の健康的な日々に寄り添えたら…」という、白石さんの思いやりの心を感じるから。

お菓子に同封された手作りのリーフレットには、お菓子の材料や季節の養生についてびっしり書かれ、手書きのメッセージまで添えられていました。読みながら作り手の思いを感じられるのも、また楽しみのひとつです。ネットショップの予約がすぐに埋まってしまうのも納得です。

食材の持つエッセンスがゆっくり体に染み渡るような、白石さんの季節の養生お菓子。あたたかい気持ちとおいしさがぎゅっと詰まった、誰もが幸せになれる優しい味わいでした。

※写真のお菓子は、購入当時のものです。ご了承ください。

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食ノコト菓子工房 白石めぐみさん

後編は、薬膳を学び始めたきっかけなどを詳しくお聞きした記事を予定しています。
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