【インタビュー】「薬膳を広める」そう覚悟を決めて起業– 薬膳起業家リョータさん

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  • 薬膳起業家
  • リョータさん
  • 国際中医薬膳師、漢方中級スタイリスト、医薬品登録販売者。中国への留学、赴任をきっかけに中医学に興味を持ち、薬膳の勉強をスタート。株式会社「ピクシェル」とともに薬膳ブランド「hug」を立ち上げ、薬膳茶「Herbal Frui-tea 花果茶」を販売中。
  • Twitter⇒https://twitter.com/ryota_kampo


薬膳の知識を生かして活動や仕事をする人にインタビューする「薬膳と生きる人」シリーズ。今回は、薬膳起業家として活躍するリョータさんに、薬膳を学ぶきっかけ、薬膳での起業、実際の商品作りなどについてお話をうかがいました。

すべての始まりは中国から

◆薬膳を学ぶきっかけについて教えてください。

大学生の時、第2外国語に中国語を選びました。「他の言語より簡単そうだな」という不純な動機だったんですが、なぜかすごくハマってしまって。中国留学がしたい!と思うようになり、休学して北京留学を経験しました。

当時僕はずっと水泳をやっていたので、ボディケアやコンディション作りに興味があったんです。たまたま留学先の大学でツボや東洋医学を生かしたマッサージ師の国家資格を取れる短期講習があり、中医学に興味を持ちました。

その後、就職して商社に入社しました。自ら中国赴任を希望して、2011年から2016年まで中国西部に滞在し、石油を掘る仕事に携わっていました。赴任していた場所がすごく辺鄙なところで、外国人がほとんどいなくて。ちょっと山に入ると当帰とか冬虫夏草が普通に生えているんです。地元の人も、調子が悪くなると自分でそれを採ってきて食べていたりして。そういった習慣が日常に根付いているのに驚いて、日本に帰ったら薬膳をちゃんと勉強したいなと思ったのが薬膳を学ぶきっかけになりました。

薬膳の勉強をスタート

◆薬膳はどこで勉強したんですか?

最初は薬日本堂さんの通信コースで3か月、薬膳を学びました。授業がとてもわかりやすく、やっぱり中医学は面白いなと。でも僕、3か月しか勉強していないのに、すっかりわかった気になってしまって。習った漢方薬を自分の母親に勧めていたら、母が肝臓を悪くしてしまったんです。本当に母に申し訳ないなと反省しました。そこで一から勉強し直そうと、日本中医学院の薬膳コースに入学したんです。

◆日本中医学院を選んだ理由は?

ナチュごよみで紹介されていたことで知り、北京中医薬大学の旧日本校だということ、あとは知り合いの漢方薬局の先生が勧めてくれたことが決め手です。学費は高めでしたけど、しっかり勉強して「国際中医薬膳師」の資格を取得しました。勉強したことで、母に勧めていた漢方薬は母にまったく合っていなかったことがよくわかりましたね(笑)。

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商社を辞めて起業、商品作りへ

◆その後、副業ではなく起業したんですね。

去年会社を辞めて起業しました。「副業で始めて、軌道に乗ったら辞めればいいのに」とも言われました。でもそんなことしてたら辞められない、ちゃんと覚悟を決めて専念したいなと。女性のための薬膳ブランド「hug」を立ち上げ、第1弾として薬膳茶を作ることにしました。

◆具体的にどんなことからスタートしたんでしょう。

自宅のキッチンで薬膳茶のレシピを考えるところから始まりました。日清食品の創始者・安藤百福が自宅のキッチンを改造してカップラーメンを作っていたという話がありますけど、その姿を自分と重ね合わせて、ああでもないこうでもないと、試作を繰り返していましたね。

何度も試して出来上がった配合を、所属している中医学オンラインサロンのメンバーに見せて、アドバイスをもらいました。また効能効果の面では漢方医師で著書も多数ある田中奏多さんに監修をお願いしました。

◆商品作りは実際にどうやって行ったんですか?

出来上がったレシピを商品として作るため、薬膳茶の会社を探しました。実は薬膳茶の会社って、全国に意外とあるんですよ。でも条件に合うところを見つけるのは大変でした。偶然にも、薬膳茶作り50年という会社を見つけられたんですけど、なつめだけ仕入れができないと言われて。仕方なく自分でなつめだけ別の会社を探して、そこから韓国産のなつめを仕入れることにして、ようやくhugブランドの薬膳茶「HerbalFrui-tea花果茶 ができあがりました。

◆パッケージや広告も自分で?

パッケージのデザインやイメージってすごく大事で、いくら中身が良くてもイメージが悪いと試してもらえない。写真も自分で撮ってアプリで加工して、自分なりにこだわりました。hugのホームページ制作も自分でやりました。

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レシピ作りからデザインまでのプロセスを半年ぐらいかけてやっていました。大変だけど商品作りって面白いですよね。会社員だったらなかなか経験できないことだなと思いました。

◆花果茶を飲んだ人から反応はありましたか?

「思ったよりおいしかった、飲みやすかった」という声をたくさんいただきました。薬膳って、薬という字がついているからか、「まずい、くさい」というイメージを持っている人がまだまだ多いんですよね。でも決してそうじゃないし、薬膳はちゃんと味もおいしいんですよというアピールがもっと必要だなと感じました。そんな思いもあって「HerbalFrui-tea花果茶」 のお試しパックを作りました。気軽に試して、おいしさを実感してもらえたらと思っています。

「hug」公式オンラインサイト

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中医学の知恵でもっと日本を良くしたい

◆薬膳を広めたいという思いはありますか?

中国では「なつめを1日3個食べると長生きする」といった食養生の知恵が浸透していますし、それをまとめた本もたくさんあります。体調が悪い時には◯◯を食べるといった「食は医療なり」という考え方も、当たり前に生きています。

今でもよく覚えているのが、中国人の同僚と一緒にレストランに行った時のことです。ある漢方薬を飲んでいたんですけど、そこで大根を食べていたら「お前、今その漢方薬を飲んでいるんだろ?大根を食べちゃだめだよ」と言われたんです。

その漢方薬には朝鮮人参が入っていたんです。気を上げる人参と気を下げる大根は、同時に摂ると作用が無効になりますよね。その時は薬膳を勉強していなかったので「そうなの?」と聞いてたんですけど、後で勉強して、人参と大根は相悪の関係だということがわかりました。

その時に言ってくれた人は薬膳を勉強しているわけではなく、知識として知っていたんですよ。中国では普通の人が常識として知っているのが驚きでしたね。中国では「薬膳」という言葉自体になじみがなくても、養生の知恵は浸透している。日本でもあえて「薬膳」という言葉を使わなくてもいいぐらい、食養生の習慣が当たり前になればいいなと思っています。

◆最後に、リョータさんにとって中医学や薬膳とは?

薬膳は本当にいいものだからもっと日本に広めたい。と同時に「未病を治す」という中医学の考え方が日本を救うんじゃないかと思っています。

最近の日本は高齢化で医療費もどんどん逼迫しています。漢方薬ってそれなりに値段もするし保険も効かないけれど、未病を防ぐことができれば、将来重い病気になって高額医療を受ける必要がなくなるかもしれない。長い目で見ると中医学で日本を良くすることができるんじゃないか…そんな風に感じています。その手助けとなるような、よりよい薬膳の商品や情報をお届けできる存在でありたいですね。

ありがとうございました。


薬膳ブランドの起業家として活躍するリョータさん。薬膳を日本に広めるべく、さまざまな活動を行っています。これから新商品も販売されるとのことでとても楽しみです!


お気に入りの漢方薬・薬膳メニュー

最近不眠気味で、漢方薬局で当帰芍薬散、加味逍遥散を出してもらいました。「え?これって女性の生理痛とかに使う薬じゃないんですか?」と聞くと、日本中医学院の講師でもある先生に「あなたは何を勉強してきたんですか?そんな考え方は素人ですよ。あなたの証にはこれが合ってるんです」と言われてしまいました(笑) 処方してもらった薬のおかげか、よく眠れるようになりました。

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リョータさんからのメッセージ

hugの薬膳茶シリーズ「HerbalFrui-tea花果茶」 、飲みやすいとご好評いただいています。ぜひ一度お試しを。また、この秋の新商品販売に向けて頑張っています!お楽しみに。

  1. hug
  2. 公式サイト&ショップ:https://hugyakuzen.official.ec/
  3. 公式ツイッター:https://twitter.com/hug_yakuzen
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