「ぬちぐすい」の沖縄で、おいしいもの新発見

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台風に地震に大雨に…今年の日本はこわいですね。

KYO
各地の一刻も早い復旧を!

沖縄のぬちぐすいは昔ながらの食の知恵


やんばるのパワースポット、大石林山からのながめ。

夏休みに沖縄に行った話を前回、前々回と書いてきましたが。

https://www.natugoyomi.com/post-844/

https://www.natugoyomi.com/post-889/

今回はそのおまけ編。沖縄の食材についてです。

沖縄って、日本の元祖ご長寿県のうちのひとつですよね。(今はちょっと順位が落ちちゃいましたが…)
その理由は、あったかい気候と、昔ながらの沖縄の伝統食にあると聞いたことがあります。

沖縄の「ぬちぐすい」という言葉は、ぬち=命、ぐすい=薬という意味で、体のためになるおいしいもの、いわゆる医食同源を指すんだそうです。

古くから伝わる健康的な食文化が、長寿を支えてきたのでしょうね。

とはいっても現在は米国のジャンクな食文化もしっかり浸透しているので
「思ってるほど沖縄人の食生活は健康的じゃないよ〜」と沖縄の友人が言っていました。

京都も、うす味で健康的で和食のイメージがあるかもしれませんが、こってりラーメンの有名店がいっぱいあるし、パンの消費量が全国1位だし。割と両極端。沖縄と似たところがあるのかも?

…とちょっと話が逸れました。笑

食べたら分かるウンチェーバー

さて、沖縄の市場へ行くと
「これは何!?」という野菜や果物に必ずと言っていいほど出会えます。

まずは、道の駅で見つけた、こちら。

「ウンチェーバー」
ユーチューバーなら知ってるけど、ウンチェーバーって何だ!?

お店の方に「これは何ですか?」と聞いてみると「空芯菜ですよ〜」とのこと。

えっ!空芯菜!?アジアで何度も食べたこと、あります!むしろ、大好きです。

葉はトロッ、茎はシャキッとしていて、旨みがジュワッとあふれ出る、空芯菜のオイスターソース炒め。なんてことない料理なんですが、これがまたおいしいんですよね〜!

とっても簡単そうだけど、実はおいしく作るのはなかなか難しいという。

空芯菜の薬膳的特徴

  • 五性 寒
  • 五味 甘
  • 帰経 胃、大腸
  • 働き むくみ、体の熱をとる

暑い土地の、夏の野菜というだけあって、
「暑い!湿度が高い!」という時にぜひ食べたい特徴ですね。

苦いからニガナ

さてお次は、いつもお世話になっている、やんばるの宿にて出会ったこちら。

シンプルだけど食欲をそそる青菜の炒め物。何の野菜だと思いますか?

宿の奧さんに聞いてみると…
「あ、それは苦菜!」と教えていただきました。
苦瓜じゃなくて、苦菜、です。苦いものが多いのか!沖縄!

沖縄特有の島野菜のひとつで、古くから健康野菜として、
また風邪や胃腸に効く薬草として使われていたとか。

確かに苦みがあるのですが、そこまで苦すぎず、ほろ苦い感じ。
そしてしゃっきりとした食感がおいしい!

とはいえ、子どもたちは全く食べていませんでした。やはり苦いんやな。笑

ちなみに、和名はホソバダワン。漢名は假還陽参と書くそうです。

かわいい葉っぱの雲南百薬

同じく、やんばるの宿で出されたサラダに入っていたお野菜。

レタスではなくて、この濃い緑の葉っぱ。
丸っこくてハートっぽい形がかわいい!
食べると、ちょっとぬめりがあるような。(生です)

「これ何やろ!?」と思っていると
「それは雲南百薬っていうの!」
と教えていただきました。

「昔は沖縄の家じゃ、どこも小さな畑を持っていてね、
そこでいろんな野菜をちょっと育ててたの。そこで雲南百薬みたいなものも育ててたのよ」

畑でその日食べる分をちょっと取って来て、料理に使っていたんですね。
いわゆる家庭菜園的な?

「雲南百薬、体によさそうですね」というと「うん、とってもいいわよ!」と奥さん。

名前に、百薬ってつくぐらいですからね。
ミネラルやビタミンが多く含まれています。
スーパー健康野菜としてブームになる…かも?

調べてみると、雲南百薬は沖縄特有の野菜ではなく、原産は南アメリカ。
そこから中国雲南省、沖縄へとやって来たそうです。

粘りがあるのはツルムラサキの仲間だからとか。納得!
そういえば生え方も、すごくツルムラサキに似ています。

茹でて刻むとさらにぬめりが出て、わかめにも似ているので
別名「おかわかめ」とも言われるそうです。

ほかにもこんな食材

食べることはなかったのですが、
「これも食べられるよ〜」と教えてもらったのは…

オオタニワタリというシダ科の植物。
この新芽を食べるんだそうです。まったく想像がつきません…。

そして、大石林山で見つけた、サクナという植物。
一株食べると1日長く生きられる…それに美肌効果も!
めっちゃ期待しちゃいます。笑

今回は食べられませんでしたが、来年はぜひ食べてみたいと思います!

KYO
まだまだ奥が深い、沖縄の食文化!
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