意外!?春の食養生は「おうちアジアン」でできる!

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もう4月半ば、穀雨が近づいていますが
みなさんいかがお過ごしでしょうか。

KYO
なかなか外出できず
ストレスもたまりがちですが
気持ちは明るくいきたいですね!

最近は勉強すればするほど中医学って難しいな〜と感じているKYOです。奥が深すぎて、地球のマグマまで届くんじゃないかと思えるほど…!(大げさ)

養生と薬膳の違いとは

この春は特にみなさんストレスがたまりがちなのではないでしょうか。体調不良を招かないためにも、今日は春の養生レシピを考えてみました。

ちなみに「食養」とは、「病気になっていない人のための、体を養う食」のこと。美肌、ダイエット、老化防止などが目的の食も含まれます。

薬膳は本来、「病気になってしまった人の治療のために作る、中薬(漢方薬)を使った料理のこと」なんです。ただし現在では、健康の維持、病気の予防治療効果のある料理などを含めて薬膳と呼ばれています。「季節の薬膳」は、気候の変化などに対応して病気にならないための対策ということで、養生の考え方がベースになります。

春は風邪、肝、脾をケア

春風邪や花粉症、肌のかゆみ…春のイヤ〜な症状は、中医学では主に「風邪(ふうじゃ)」が原因と考えます。

風邪(ふうじゃ)は、皮ふがゆるんだところから入り込み、さまざまな症状…特に上半身の症状を引き起こします。熱、微汗、顔面のむくみ、めまい、頭痛などなど。肢体まひ、けいれん、皮膚のかゆみなども風邪の影響です。

ほかにも春に起こりがちな症状といえば、不眠、うつ、イライラ、怒りっぽくなるなどがありますが、これは春に活発になる「肝」が原因。春の陽気は肝に影響し、興奮気味になると考えられます。

肝は脾(消化器系)の消化吸収を促進する働きを持っているので、肝がうまく働かないと、脾に影響し、食欲不振や疲れ、無気力などの症状を招くことにもなります。

春の養生に取り入れたい食材は

春の養生にまずおすすめなのが、生姜、白ねぎ、パクチー、三つ葉、みょうが、しそなどの香味野菜です。

中医学で香味野菜(辛温解表類)は、発汗作用で風邪を体の表面から発散させて取りのぞく効能があるとされます。

風邪(ふうじゃ)は「発散させる」ことが必要で、肝も「発散」を好むので、香味野菜はまさにぴったり。

それから、「気」を補う補気類(米、かぼちゃ、じゃがいも、キャベツ、牛肉、鶏肉、いわし、かつお、うなぎなど)も、気を補って生長を促すのでいっしょに摂ると効果的です。

というわけで、春はこんな食材をどうぞ。

  • 体を温める温性のもの
  • 自然な甘味を持つもの
  • ねぎやしょうがなど辛味のもの
  • 適度な酸味
  • にんじんやほうれんそうなど血を補うもの

春の養生に使えるタイの人気料理

具体的にどんなレシピがいいの?ということで私がおすすめしたいのが、タイ料理の「カオマンガイ」です。タイ語でカオはごはん、マンは油、ガイは鶏という意味で、タイではとってもポピュラーなメニュー。シンガポールでは海南鶏飯としておなじみです。

タイ料理といえば辛いイメージですが、このカオマンガイはまったく辛くなく、しかも炊飯器ひとつで簡単に作れておいしいんですよ。春の食養生で摂りたい香味野菜、気を補う米や鶏肉がバッチリ組み合わさっています。

カオマンガイの作り方

ねぎたっぷりカオマンガイ
  • 材料(4人分)
  • 鶏肉(もも)…500g
  • 米…3合
  • 鶏ガラスープ…3合分(やや少なめに)
  • 塩…小さじ1/2
  • しょうゆ…大さじ1
  • ごま油…大さじ1
  • 生しょうが…15g
  • 白ネギ(ぶつ切り)…5cm
  • 〈たれ〉
  • しょうゆ…大さじ3
  • 黒酢(酢)…大さじ1
  • はちみつ…大さじ1
  • 白ネギ(刻み)…20g
  • 青ネギ(刻み)…100g
  • パクチー… お好みの量
  • ①米を洗って炊飯器にセットし、鶏がらスープ、塩、しょうゆ、ごま油、しょうが、白ネギ(ぶつ切り)を入れる。
  • ②たれの材料は混ぜわせる。
  • ③鶏肉は筋目に包丁を入れ、①の上にのせて、炊飯する。
  • ④炊き上がったら鶏肉を取り出し、鶏肉を食べやすく切る。
  • ⑤刻みネギをごはんに混ぜて蒸らす。
  • ⑥うつわにご飯を盛り、鶏肉をのせ、香菜を添える。たれをかけていただく。
  • 料理ポイント
  • ●薬膳ではなるべく加工品を使わない方がいいのですが、鶏がらスープそのものがない場合は水+鶏ガラスープの素でも大丈夫です。
  • ●よりエスニックにするなら、しょうゆの代わりにナンプラーを使うと風味が楽しめます。
  • ●パクチーが苦手な方、手に入らない方は、しそやみょうがで和風にしても。
  • 薬膳ポイント
  • ●春の養生で摂りたい香味野菜(辛温解表類)と鶏肉、米(補気類)を組み合わせ、陽気を育てて発散(温陽発散)させます。
  • ●パクチーは独特の香りで気をめぐらせ、イライラ解消にも役立ちます。
  • ●ご飯にもたれにも、ねぎをたっぷり使って。
  • ●たれには黒酢を加えて、肝の働きをよくする酸味を適量プラス。
  • ●トマトやきゅうりを添えたいところですが、まだこの時期は控えるのがおすすめです。

アジア料理といえば夏のイメージですが、パクチーやねぎで香味野菜たっぷりにアレンジして、春にぴったりのメニューに。全く辛くないので、子どもにも食べやすいです。うちの子も大好き。

カオマンガイの他にも、カオヌア(カオマンガイの牛版)、ベトナムのフォー(米麺、鶏肉、ねぎ、ライム)、インドネシアのガドガド(ピーナツ、インゲン豆、牛肉、じゃがいも)なども、食材を選べば春の食養生として使えます。

アジア料理なら何でもいいというわけではありませんが、楽しみながら養生できるっていいですよね。アジアに目がない私、またいろいろ作ってみたいと思います!

KYO
香味野菜は煮込むと
香りが弱まるので
料理の仕上げに加えるのがおすすめです!

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