水の飲み方を変えるだけでも養生になる理由

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こんにちは、キョウです。みなさん、飲みものや食べ物ってどれくらい意識していますか?今日はふだんの「水」について少し綴ってみたいと思います。

男性も冷え性が増えている

先日、仕事の現場で一緒だった営業男性(40代)「Aさん」がポロリと、こんなひとことを言いました。

「最近、俺すっごい冷え性でさ。体温も低くて、大体35度台。この前なんて34度台だったんだよ〜」

おっとびっくり。男性といえば、女性より体温が高くて、冷え症とは無縁のイメージ。でも確かに最近は男性の低体温や冷え性の人が増えているとよく聞きます。

体温の40%を生み出すのは筋肉です。もともと女性は男性より筋肉が少ないので、熱を生み出しにくく、冷え性の人が多いですよね。

でも現代社会では昔に比べて体を動かす量がぐんと減り、筋肉量も減っているので、男性でも冷え性が増えてきているとか。特にここ数年のリモートワークで運動不足で冷えが進行している人は多そうです。

水は冷たいのが当たり前?

他にも、体が冷える原因はたくさんあります。例えば、冷たい飲み物や食べ物も一つの大きな原因です。

Aさんはちょうど、歯に染みるからという理由で常温の水を飲んでいました。「人生で初めて常温の水を買ったわ」。

すっかり養生モードになっている私、「いつも常温にして〜!冷え性なのに冷たい水を飲んだら、体が冷えますやん!」と思わず突っ込んだのは関西人だから?いや心配だから!

そんな私も、中医学を学ぶ前は何も考えずに冷たい飲み物をよく飲んでいた気がします。自分が低体温や冷え性だと自覚していても、知識がなければ「冷たい水やサラダが体を冷やしている」という考えには結びつかないものですよね。

「えっ!そうなの!?」とAさんも驚いていました。えっ、やっぱり知らんかった?

日本って真冬でも飲食店では当たり前に氷水が出てくるし、自動販売機では水は基本COLDだけ。「HOTはないの!?」そんな風に思っているのは、養生界の私たちだけじゃないはず!(あったかいの、売って!)

飲んでいい場合 ダメな場合

その点、中国や台湾では冷たい水をあまり飲まないと聞きます。日本で台湾料理店を経営されている方は、台湾のお客さんに「冷たい水じゃなくて、白湯(ぬるま湯)ないの?」と言われるので、専用の機械を買ったんだとか。それぐらい台湾の人は飲み水なども気をつけているそうです。

特に40代以上の方はそういう感じだそう。まあ若者は日本と同じように、かき氷やら冷たいものやらをよく食べているそうです。私の推しの韓国グループの子たちもいつも氷入りの飲み物飲んでますしね。(見てるだけで寒い 笑)

でも冷たい水を飲んでもいい体質・場面って確かにあります。

いつも運動をしてすごく汗をかいたり、真夏で汗ダラダラだったり、気温が高い屋外いる場合。そして暑がり、のぼせ体質の人は比較的大丈夫かもしれません。

逆に、真夏でも冷房がガンガンにきいた部屋でキンキンの飲み物を飲んだり、冷え性、胃腸が弱い人が冷たい飲食をすると当然調子が悪くなります。

だって、冷たい水を飲んでも、尿として出てくる時はあったかい。じゃあそれをどこが行っているの?というと内臓。体温もキープしなくちゃならないし、飲食したものも処理しないといけないし。それだけ内臓に負担をかけているわけですもんね。

水1日2リットル美容法のこと

ちなみに水1日2リットルを飲んで肌や体を活性化するという美容方法が一時期流行りましたが、あれは中医学的に見るとオススメできない内容だと多くの漢方の先生が仰っていました。

中医学では

  • 冷たい水ばかりをたくさん飲む
  • →消化機能が低下する
  • →いらない水分となって体にたまる
  • →逆に「湿」となって不調のもとになる

と考えます。もちろん、適度な水分摂取は必要という前提なのですが、

「体に良い水は体を潤すけれど、いらない水が肌を潤すことはない」

肌や髪を潤す「津液」は、栄養分をたっぷり含んだ水です。飲んだ水がすぐに肌の潤いになるわけではないんです。だから潤いを増やしたければ、水だけでなく、栄養たっぷりの潤いを生む食べ物をとる必要があります。

大量の水を飲むと、胃腸に負担をかけて体を冷やすことになるので、美肌どころか逆に冷え性や肌のカサカサ感、アレルギー症状のきっかけにもなり得ます。

花粉症はいつ、どうやって治す? 意外な中医学の考え方を知る
春先になると誰もが気になる花粉症。日本に住む人の3人に1人はなんらかのアレルギー症状があるといわれますよね。今日は花粉症の漢方的対策について、中医学の視点から興味深いお話を聞いたので、簡単に書いてみようと思います。

うーん、昔の私なら「えっ!?水をたくさん飲んだら悪いものが流れて、細胞がキレイになってデトックスされるんじゃないの!?」と思っていたはず。全く逆だったなんて!

水で美容するなら「白湯」

中医学で水を飲む美容方法といえば「白湯」じゃないでしょうか。アーユルヴェーダからの影響が強いと思われるのですが、やかんでしっかり沸かした白湯を飲むという方法です。

毎朝、あたたかい白湯を少し飲むことで胃腸をあたためて、全体の代謝を上げ、老廃物を流す効果があるとされています。白湯の作り方にちょっとコツがあるので、興味のある方は詳しく書いた本をご参考に。白湯もたくさん飲めばいいというわけではありませんのでご自分に合った量をどうぞ。

自分に合った選択を

日本人のほとんどは胃腸が弱いといわれていますが、冷たい飲食が多いというのもひとつの大きな理由です。(刺身、サラダ、アイスクリーム、ジュース、冷たいビール…好きですよね!)

注意したいのは、冷たいもののを摂る量や、頻度、体質です。冷え性なのに朝からサラダ、ジュース、ヨーグルトならやっぱり冷えます。実際私も、パン朝食からごはん+味噌汁の朝食に変え、だいぶ調子がよくなりました。

これを読んでいる方は中医学や薬膳に興味があると思うので、「冷たい水や食べ物の摂り過ぎが胃腸の負担になる」なんて、当たり前すぎることかもしれません。でも知っていると知らないとでは大違い。これだけでも中医学に興味があってよかった!と思えます。

例えば飲み物に氷入れるのをやめようかなとか、COLDとHOTに迷ったらHOTにしようかな?とか。こういう風に対処できるのが、養生ですよね。

知っていることが大切

そういえば、ちょっと笑い話。
薬膳の先生がある人に「ひどい冷え性が治らないんです」と相談されたそうです。よくよく聞いてみるとその方、毎日お風呂上がりにアイスクリームを食べていたとか!

「それで冷え性なのは当たり前ですよ!」と先生は半分笑い、半分お怒りでした。笑

かくいう私も、夏はついつい冷たいビールを飲んでしまいますが、めっきり飲む量は減りました。そしてなるべく氷入りの飲み物を摂らないようにしています。もちろん、アイスクリームもビールも心の養生になるので、たまに食べる分には良いと思っています。その代わり、冷たい飲食をしたら、その後あたたかいお茶を飲むなどちょっと工夫しています。

これも、中医学を知っているからこそできること。小さなケアの積み重ねが大きな健康につながっています。

キョウ
冷たい水、飲食。これからの季節だからこそ気をつけていきましょうね。


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