捨てないで!その捨てる部分が体にいいんです!食材を使い倒すエコ薬膳

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こんにちは、キョウです。薬膳ではいろいろな食材が使われますが、皮やタネなどいつもなら捨ててしまうような部分を使うのも、薬膳の特徴!今日はそんな情報についてまとめてみたいと思います。

とうもろこしのヒゲは捨てない!皮も使う!

「とうもろこしのヒゲ=邪魔なもの」と思ってませんか?実は私も、薬膳を学んでイメージ激変。
とうもろこしのヒゲは尿の出をよくしてむくみを取る働きがあるとされ、「玉米髭ギョクベイシュ」という立派な生薬になります。

とうもろこしのヒゲ茶。日本ではあまりなじみがありませんが、韓国では家庭に必ずあるお茶で「浮腫んでいる時はヒゲ茶!」というイメージがあるそうです。その利尿効果は実の部分よりも効果が高いとか!また皮や芯にも利尿効果があるとされています。

\ではさっそく使い方をご紹介!/

とうもろこしの捨てる部分でめぐらせ茶

  • ①とうもろこしの外皮2〜3枚をむき、きれいな皮と、ヒゲのきれいな部分を利用する。
  • ②鍋に皮とヒゲと水を入れ、10分ほど煮出し、濾してお茶にする。
  • 利尿効果の高いお茶の完成!味は香ばしくておいしいです。
  • ヒゲ茶は韓国のコンビニでもよく売っているそうで、私の推しグループのメンバーもよく飲んでいます。笑
とうもろこし丸ごと炊き込みごはん

  • ①お米を洗って炊飯器にセット。
  • ②包丁でとうもろこしの実を削ぐ。ヒゲは刻む。
  • ③実、残った芯、刻んだヒゲを①に入れ、分量の水、塩少々を入れて炊く。
  • ④炊き上がったら芯を取り除く。
  • ⑤全体を混ぜ、蒸らしてからいただく。
  • 芯も同じように効果ありとされるので、一緒に炊き込みます。旨みの成分も利用できます。
  • 甘味があってとってもおいしい♪刻んだヒゲはご飯に混ぜ込み、違和感なし!
  • 【エコ薬膳メモ】
  • とうもろこしは実も皮もヒゲも利尿効果が高い!
  • 皮付き・ヒゲつきのものを買ったら、ぜひヒゲごと食べましょう。

スイカの皮は白い部分まで食べる!

夏の風物詩スイカは、体の熱を冷ます効果が高い天然のクーラー。皮の部分は「西瓜翠衣セイカスイイ」という生薬になり、尿の出が悪い時や黄疸のあるむくみの時に使われます。

また、栄養学的にはシトルリンというアミノ酸が果肉の2倍含まれています。シトルリンは血流改善、やる気向上、筋肉量アップ、冷えやむくみなどに効果があるとか!

スイカの皮の白い部分で浅漬け

  • ①食べ終わったスイカをきれいに洗い、緑の皮の部分を薄く削いで取り除く。
  • ②白い部分を細切りにし、塩で揉み、しばらく置く。塩もみすることで青臭さが抜ける。
  • ③めんつゆで味付けや、ピクルスなどお好みの味付けでいただく。
  • 実は昔、親戚のおうちでスイカの皮の漬物の作り方を教えてもらったのですが、その時は薬膳を知らなかったので「わざわざ食べなくても…」と思っていたんですよね。効果を知った今、スイカを買ったら必ず作っています!
  • スイカの緑の部分も捨てずにお茶にしたり、きんぴらなどにして食べる人もいます。
スイカの皮の白い部分でスープ
  • スイカの白い部分は、煮物やスープにしても。
  • クセがないのでおいしくいただけます。
  • 【エコ薬膳メモ】
  • スイカの白い部分はむくみ、血流改善などにgood。
  • 果実を食べ終わったら捨てずに食材として使えばゴミも減る♪

みかんの皮は立派な生薬!

マーマレードやオレンジピールなど、お菓子としてもおなじみのみかんの皮。生薬では「陳皮」として、さまざまな漢方薬に使われます。陳皮は気のめぐりを高めて胃腸の働きを良くしたり、体内の余分な痰を取る効果があります。

柑橘類の皮で自家製陳皮

  • ①食べ終わったみかんの皮をよく洗う。農薬が気になる場合はざるに入れてお湯をかけておく。
  • ②風通しの良い場所でカラカラに乾くまで干す。
  • ③出来上がったら用途に合わせて砕くかそのままの形で保存する。
  • 陳皮はヴィンテージ!古ければ古いほど効能が高まるといわれてます。
  • できる人は、カビに気をつけてぜひ長期間干してみて!
陳皮のスッキリ茶

  • ①お好きなお茶に陳皮を加え、3分ほど蒸らしてから飲む。
  • 暑いシーズンや暑がりさんなら緑茶に。寒い時期や冷え性さんなら紅茶に入れるのがおすすめ。気血をめぐらせて重だるさを取り、スッキリします。
  • みかんの皮についている白い筋も橘絡という生薬になり、気血を巡らせる効果が高いので、捨てずに使ってください。

https://www.natugoyomi.com/post-3892/

  • 【エコ薬膳メモ】
  • みかんの皮は胃腸の元気に役立つ!
  • できあがった陳皮はお茶やお鍋の薬味に役立ちます。

冬瓜は捨てるところなし!

冬瓜といえば、和食の煮物や中華のスープなどでおなじみですよね。暑い夏の体を清熱しつつ、余分な湿を追い出してくれる優秀食材で、薬膳でも大活躍。冬瓜の果肉、皮、タネはいずれも生薬ですが、皮やタネは果肉よりも利尿作用が高いといわれます。

冬瓜の皮、タネ、ワタで体の水たまりさようならスープ

  • ①冬瓜の皮はピーラーで薄くむく。ワタごとタネをはずし、小さく切る。
  • ②だしパックやお茶パックに入れ、煮出す。スープやみそ汁に使う。
  • 冬瓜は梅雨や夏のむくみ、体のジメジメを改善!
  • 皮もワタもタネもスープや味噌汁のダシに使えます。

https://www.natugoyomi.com/post-6729/

  • 【エコ薬膳メモ】
  • 冬瓜は梅雨から夏にかけて体内の水のめぐりを良くする優秀食材!
  • 皮、ワタ、タネも捨てずに利用して。

食べた後のお肉の骨は再利用!

薬膳では肉といえば骨つきが基本とも言われるほど。お肉の骨や髄から溶け出す精は、加齢とともに不足しがちな生命エネルギーを補います。つまりアンチエイジングが狙える!

お肉を食べた後の骨で補腎スープ

  • ①骨つきもも肉などを食べた後の骨をきれいに洗い、鍋に水と酒、骨を入れて2〜3時間ほど煮込む。
  • ②お好みの味付け、具を入れてスープに。
  • 市販のフライドチキンの骨やクリスマスチキンの骨は特においしいダシが出ます。抵抗のある方は骨つき肉を利用するだけでも◎
  • 酢など酸味のものを少し入れて煮込むと、骨に含まれるカルシウムが煮汁に溶けやすくなります。
  • 【エコ薬膳メモ】
  • 骨つきもも肉、手羽先、豚足などの肉を積極的に!
  • 肉を食べた後はスープに再利用して補腎を。

まだまだあります!捨てる部分のお役立ちエコ薬膳

ここまでご紹介したのは我が家の定番エコ薬膳。日々ふつうに作っているので、家族も何もいわなくなりました。(慣れって素晴らしい)

捨てる部分が役立つ食材は、下記のようにまだまだあるので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください!

梨の皮
  • 生薬では「梨皮リヒ」といい、乾燥からくる咳や痰、吐血などの症状に使われます。
かぼちゃのタネ
  • 生薬では「南瓜子ナンカシ」といい、虫下しに使われます。
  • ビタミンEがたっぷりのスーパーフードとしてもおなじみ!
大根のタネ
  • 大根は消化を促進しますが、タネもおなじく消化を促進する「莱菔子ライフクシ」という生薬に。
  • 特に麺の食べ過ぎによく効きます。
ピーマンのタネ
  • 匂いの成分であるピラジンは血の巡りを改善。
  • ピラジンはタネのまわりに多いとされています。
柿のヘタ
  • 生薬では「柿蒂(シテイ)」、しゃっくり止めに使われます。
牡蠣やあわびの殻
  • いずれも生薬になる殻。
  • 牡蠣の殻は砕いて煎じると、不眠や精神安定に効果的です。
アボカドのタネ
  • アボカドはタネにいちばん栄養があるとか。少し苦味がある大人の味です。
  • レンチンしてスライスし、塩胡椒すると苦おつまみのように食べられます。

アボカドのタネはこんな感じに。ぎんなんのような、独特の苦味と風味がありますよ〜。

キョウ
特にスイカの皮などはおいしくてオススメ。
エコ薬膳で美容健康&節約&SDGSですね!


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